サポステ

就労体験プログラム・6日間総まとめ そこで見えた課題と収穫

太陽です。

就労体験プログラムの全6日間の日程が無事終了し、ホッと一息ついている所です。それと同時に、プログラム中はそれほど感じなかった疲れもどっと出てきていて。

きっと、無意識に緊張して、ずっと気持ちがピンと張っていたのでしょうね。

こういった就労体験に参加するのは初めてだったこともあり、参加前は

・就労体験は本当に意味があるのだろうか?

・本当に就労につながるのだろうか?

と懐疑的な見方をしていました。それでも、なんとか現状を変化させたいと藁にもすがる気持ちで参加。そして今、全6日間の日程を終了して感じるのは、就労体験にはとても意味があったという事です。

今回は、6日間の就労体験プログラムをふりかえりながら、気づいた事、見つかった課題などについて書いていきたいと思います。

目次

プログラム参加を決めた理由

まず、就労体験プログラムに参加する前の僕の状況を書きます。

一般の企業への就職を目指して2019年5月(37歳)からサポステに通い始め、1年以上が経過。サポステでは月1~2回の割合で就労の面談をしてもらい、継続して通っていたのですが…

いざ本番の就職活動となると、どうしても不安な気持ちが出てきて一歩踏み出せないのが悩みでした。

それならば就職活動前に、「企業実習」をはさんで、就職活動の足掛かりにしようという事になったのですが…それすらも出来ない。

どうしても一歩踏み出せずに焦りが募っていた時、サポステのスタッフさんから就労体験プログラムの話を聞いたのがきっかけです。プログラムに参加すれば、企業実習にはつながるかもしれない。停滞している現状を変えられるかもしれないと思い、参加を決めました。

プログラム参加の目的は、とにかく対人関係の不安感をやわらげること。他者にどう思われるのかが気になり、完ぺきにやらなければいけないという不安感が付きまとうので、これが僕の行動を阻害している最大の要因と思われます。

プログラムで不安感を改善できれば、次につながると考えました。

プログラム本番

こうして始まった、就労体験プログラム。体験内容は事務・受付作業です。具体的には、サポステの関連施設での窓口や電話の対応など。

日程は全6日間。1~2日目が研修、3~5日目が就労体験本番、6日目がプログラム全体のふりかえりとなっています。

1日目

1日目は、就労体験をするにあたっての研修でした。社会人としてのマナーを勉強する他、事務、受付について詳しく学び、これから体験する仕事への理解を深めます。

マナーについては、特に時間を割いて勉強をしました。初日という事で、かなり緊張しました。

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2日目

2日目も本番前の研修です。

窓口と電話の応対がおもな体験業務になるので、実際に起こりうる場面を想定しながらロールプレイを行いました。窓口と電話の受付シミュレーションを、それぞれ3~4場面ほど練習。

この練習をしておけば、本番への心構えもできるし、効果は高いと思います。その他、敬語の勉強もしました。

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3日目

2日間の研修を終え、3日目からいよいよ本番の業務がスタート。朝からかなり緊張していました。

就労体験本番では、まずその日1日の目標を立て、目標を達成すべく業務に取り組みます。

本番なので、お客さんが受付に来られますし、電話もなります。なので研修期間中とは比べ物にならないくらい緊張しました。

そして1日の終わりには、その日のふりかえり作業を行い、参加者のみんなと目標の共有を行い、意見を出し合います。

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4日目

4日目も就労体験本番ですが、3日目と比べてかなり忙しい1日。受付ではたくさんのグループが受付待ちをされていたり、電話も20回近く鳴りました。

おかげで、苦手な電話に出る事は結構慣れました。この日は忙しかったこともあり、接客でかなり焦ってしまったのが課題。

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5日目

5日目も就労体験本番、5日目も電話がけっこう鳴り、来客もそこそこ多く忙しかったのですが、少しずつ慣れているのを感じることはできました。

電話での接客で、最初から最後まで一人で完結できたことは、小さな自信につながった。

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6日目

6日目は、全6日間のふりかえり作業をじっくりと行いました。

6日間を通して、どんなきづきがあったのか?どんな課題が見つかったのか?他の参加者と共有します。

自分がどんな感じだったかを聞いて、フィードバックももらいます。この時ものすごく意外なフィードバックをもらう事になりました。

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プログラム参加で得たもの

6日間の参加を通してまず思ったのが、「他者との関わりの中で自分を知る事の大切さ」です。僕はもともと人付き合いが苦手なので、人間関係をできるだけ避ける傾向にあります。

なので他の人の意見を聞くことが少なく、どうしても自分の考えだけに固執してしまい、それに縛られることが多いんです。

ですがプログラムでは、ふりかえり作業の時に「他の人から自分がどう見えているのか」を直接聞くことが多かった。その言葉が、ものすごく意外なものばかりだったんです。

「勇気があって、率先して物事をする」「ものすごく気遣いが出来る」「コミュ力がある」など、およそ自分が考えていた自己イメージとは真逆の事を言ってもらったんですね。

そんな風に見えてるとは露ほども思ってなかったんです。ですが、他の人からはそう見えてるのは事実。新しい発見で、衝撃的でした。

これはおそらく、自分一人でいると絶対に気づけない事だと思うんです。

他者との関わりの中でしか気づけない事。そう考えると、これまで人間関係が怖くて避けてきた僕ですが、もっと積極的に人と関わってもいいのかも?もっと人と関わってみたい!…って思えたんですよね。

自分でもこんな気持ちが湧いてくるとはちょっと信じられない。人間関係への不安感が、プログラムを通して意外な形で減少した…これが、プログラムに参加して得た一番大きな事でした。

ここから、次の企業実習なりアルバイトなりにつながる予感がします。

課題:不安や壁がなくなった訳ではない

ですが、プログラム参加で見えてきた課題も、またありました。それは「不安が消えて無くなることはない」というもの。

電話に出るのに慣れたとはいえ、やっぱり不安は不安なんです。電話のコールが鳴ると、ビクッとします。窓口の対応だってここだけの話、『できればお客さん来ないでくれ~…』なんて思ってました。

不安感は和らいだとはいえ、根本的な不安は存在しているんです。プログラムを終えた今、次のステップの事を考えているのですが…やっぱり不安です(笑)将来、本当に働けるようになるのか?企業実習すら行けないのでは?と思ってしまう。

不安とどう付き合っていくかは、今後もずっと課題としてあるのは間違いない。これがプログラム参加で見えてきた課題ですね。

全体として見れば、就労体験プログラムに参加して本当に良かったと思います。

僕が受けた就労体験は事務・受付でしたが、これは全国各地にあるサポステによって様々な就労体験があると思いますので、興味のある方はぜひお近くのサポステに問い合わせてみて下さい。

まとめ:行動してみると、必ず発見がある

このように、収穫も課題も両方見つかった6日間の就労体験プログラム。

これは、行動したからこそ見つかったものだと感じています。

プログラムに参加していなければ、もっと人と関わりたいとも思わなかったでしょうし、不安との付き合い方を考える事もなかった。行動したからこそ見つかったものです。

なので、行動してみると必ず何か発見がある…それだけは間違いない、自信をもって言えることです

今後も色々な困難な出来事が待ち受けていることは確実ですが、行動する勇気を持って生きていきたいと思います。

【この記事の3つのまとめ】

・他者とのかかわりの中でしか気づけない自分がいる

・不安はなくならない、不安と上手く付き合う事が大切

・行動する事で必ず発見がある。行動してみよう

太陽