仕事

就労移行支援を効果的に利用するための10の方法で、就活を成功させよう

太陽です。

前回は、就労移行支援の10のメリットについて書きました。

仕事が始まって4ヶ月。不安も多い中、新たな目標に向かって進む太陽です。 前回の記事から4ヶ月が経ちました。この間、色々あったのですが、何とか仕事を続けています。 今回は、現在の状況、仕...

では、就労移行支援の利用をより効率的なものにするために、どんな事を意識すればいいのでしょうか?

実際に就労移行支援に通ってみて分かったのですが、せっかく利用するなら、目的も無くなんとなく訓練をするのは非常にもったいないです。

心の持ちようを少し変えるだけで得るものが格段に多くなり、自分に合った職場に就職できる可能性も高くなります。

就労移行支援を効果的に利用するための方法・10選です。

目次

就労移行支援を効果的に利用するための10の方法

その1:生活習慣を整える意識を持つ

前回の記事でも書きましたが、就労を目指す上で、生活習慣を整える事はとても大切です。

就労移行支援に通うだけでも、ある程度生活リズムは改善されていきます(就労移行支援そのものにある種の強制力が働くため)。ですが、「自分から改善しよう」という意識を持つだけでさらに効果が高まります。

例えば、明日が休日でも夜更かしをせず、休日でも訓練のある日と同じ時間に起きるようにすると、生活リズムの定着は早くなります。

また、栄養のあるものをしっかり食べる・お酒が好きな人は酒量を減らすなども、体調の安定につながります。

体調が安定すると、日々の職業訓練にもしっかりと取り組むことができるようになります。

逆に、体調が安定しない中で訓練を受けても、あまり効果がないでしょう。生活習慣を整える意識を持ち、体調を安定させることが、就労移行支援に通うために…ひいては今後安定して長く働いていくために、最も大切な土台となります。

障害者雇用で、企業の採用担当が最も重視するのはどこだと思いますか?

PCスキルがあること?それとも自己アピールが上手いこと?違います。「体調が安定している(突然休んだりしない)」ことだそうです。このことも、安定した体調の大切さを物語っています。

その2:少しずつ訓練時間・訓練日数を長くする

就労移行支援に通いだすと、これまでの環境が一変します。特に、引きこもりがちの人だったり、生活リズムが乱れていた人などは、環境の変化がストレスになりますし、実際に通うのは体力が必要です。

いきなりフルタイムで毎日訓練に行く事はあまりお勧めできません。初めから飛ばしすぎると、最初のうちは頑張れても、だんだん息切れして通うのがしんどくなる時がやってきます。

それよりも、最初は週3日・午前中のみなどから開始して、段階的に訓練時間・訓練日数を伸ばしていく方が確実です。

早く就職したいと初めから飛ばしたくなる気持ちは分かりますが、少しずつ体力を付けていく方が結局は近道だと思います。

これは僕の体験談ですが、就労移行支援に通いだして最初の1か月ほどは週3日でしたが、やれそうな気がしたのでいきなり週5日にしたんですね。そうしたら見事に失敗してしまい、しばらく休むという事になってしまいました。無理のない範囲で、だんだんと活動量を増やしていきましょう。

その3:積極的に訓練に参加する意識を持つ(自分からコミュニケーションを取る)

特にコミュニケーション系の訓練では、積極的に訓練に参加することで、得るものが大きく違ってきます。

グループワークでは積極的に自らの考えを言うようにする。訓練生の前に出て発表する役があれば、立候補してみるなどです。人前に出て話すのは大きなエネルギーも必要ですし誰もが避けたい所ですが、勇気を出してあえてやってみることで大きく成長できます。

僕も人と接するのが苦手なので、グループワークとか嫌で嫌で仕方なかったですが、勇気を出してリーダー役をやったり前に出て話す役を引き受けたりしてるうちに、最後の方は緊張しながらもそこそこ話せるようになりました。

その経験のおかげで、就職面接の本番にも役に立ったと思います。

その4:資格取得を目指す

せっかく就労移行支援で訓練するなら、卒業までに何か資格を取得すると今後の大きな力になります。

僕は訓練を始めたばかりのころは全くPCスキルがありませんでしたが、コツコツとExcelの勉強を行い、卒業する前にMOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)Excelの資格を取ることができました。

就職面接でも資格をアピールできましたし、就労後にプログラミングの勉強をさせてもらえるようになったのも資格の影響が大きかったと思います。

僕の周りでは、TOEIC・JAVA・簿記・デザイン検定など様々な資格に挑戦している同期生がいて、それらを活かした職業に就いた人もいました。

就労移行支援は半年~1年ほど時間をかけることになりますので、この時間を活かさない手はありません。

その5:自ら情報を集める

就労移行支援での訓練と同時に、興味がある業種や関連企業などの情報を積極的に集めましょう。情報を集めることで、自分のやりたい仕事や入りたい会社がだんだん明確になっていきます。

その情報を支援スタッフさんに話しておけば、関連企業の情報を持ってきてくれたりもしますし、興味がある企業に就職できる可能性も高まります。

自ら積極的に動く事で、だんだんとなりたい自分が分かってきて、目標に向けて頑張れるようになります。

その6:障害理解・自己理解を進める

前回の記事「就労移行支援に通う10のメリット」でも述べましたが、障害理解・自己理解はかなり大切です。

障害理解とは、仕事をする上で自分の障害はどんな困りごとがあるか、どんな配慮をしてもらえば働きやすいかなど、自分の障害特性について客観的に知っておくことです。

自己理解とは、自分にどんな適正があるか、逆にどんなことが向いていないか、どんなことにストレスを感じるか、ストレスを取り除くためにどんな方法が有効かなど、自分の適性や認知に関する情報を客観的に正確に知っておくことです。

どちらもいわば自分自身の取扱書みたいなもの。2つとも出来ていると、安定して長く働く働きやすくなりますし、ものすごく生きやすくなります。

逆に2つとも出来ていないと、休むべき場面で頑張りすぎてしまったり、しんどくなった時にも軌道修正ができないなど、ストレスをかかえて苦労する場面が多くなってしまいます。

障害理解・自己理解は、体調を整え安定して長く働くための要になります。就労移行支援ではこの2つに関する講座は積極的に活用して、自分について深く知っておきましょう。

その7:目標設定(短期・中期・長期)

せっかく就労移行支援での訓練を始めたなら、なんとなく過ごすのはもったいないです。短期・中期・長期の目標を設定し、日々の訓練を意識的なものにしましょう。

短期:1週間、中期:半年、長期:1年という感じに分けて目標を立て、それらを達成するには今何をすべきか、という意識を持つ事で、日々の訓練に臨む姿勢が変わってきます。結果、より効率の良い訓練を積むことができ、希望の業界や会社に就職できる可能性も高まります。

僕の通っていた就労移行支援では、毎月の目標を設定し、その進捗を月末に報告するというプログラムがありましたが、自分の目標だけでなく周りの訓練生の目標を聞く事でモチベーションアップにもつながりました。

ぜひ目標を明確にして動いてみて下さい。

その8:サポートスタッフに悩みを話し、解決策を探る

訓練を継続していくと、必ず悩みが出てきます。訓練上の悩みや就活の悩み、訓練生同士のトラブルの悩みもあるかもしれません。

そんな時は、必ず担当のスタッフさんに悩みを相談し、サポートを受けるようにしましょう。

小さな悩みでも、解決しないままにしておけばだんだんと大きくなり、訓練生活に支障をきたす可能性もあります。そうなる前にスタッフさんに話して、解決しましょう。スタッフさんと問題解決を図る過程で、新たな自己理解を得る事も出来ますし、悩みを成長のきっかけにすることだってできます。

悩みを話す事に抵抗がある人もいると思いますが、就労移行支援のスタッフさんは、親身になってかなり強力にサポートしてくれるので、小さな事でも安心して話しても大丈夫です。

また、就労移行支援を卒業しても、定着支援でスタッフさんが引き続きサポートしてくれますし、とにかく悩みを一人で抱えない事が大切です。

その9:疲れた時は無理せず休む(継続が大切)

少しずつ体力を付け、段階的に訓練量を増やしていっても、やっぱり疲れてしまう時はあります。

そんな時は無理せず、思い切って休むことも大切です。

せっかく続けてきたから休みたくないと無理していると、いつの間にか想像以上に疲れてしまうかもしれません。それがもとで自己嫌悪におちいったり、長期間通えなくなってしまっては元も子もありません。最悪、就労移行支援を辞めてしまうこともあり得ます。

そうなる前に、どうしても無理だとなったら、3日~2週間ほど休むのはありだと思います。そしてまた頑張ればいいと思います。

少しくらい休んでも、これまで積み重ねてきたものは無くなりません。安心して下さい。僕もかなり体調が悪い時があり、スタッフさんと話し合って1週間くらい休んだことがありますが、その後は結果としてまた頑張ることができました。

その10:失敗を次に活かす意識を持つ

訓練を続けていると、必ず失敗する場面が出てきます。対人関係であったり、訓練で上手く行かなかったり、就職活動が上手く行かない事だってあるかもしれません。

ですが、失敗には必ず成長のためのヒントが隠されています。また、失敗から自己理解が深まり、軌道修正をする事も出来ます。

失敗をそのままにするのではなく、なぜ失敗したのか・次はどうすれば上手く行くかを考える意識を持てば、成長にもつながります。結果として、就職活動にも良い影響が出てくるはずです。

まとめ:意識して行動することが大切

以上、就労移行支援を効果的に利用するための10の方法でした。

どれも一つ一つはそれほど大きな事ではありませんが、積み重ねていくとかなり大きな変化となっていきます。

結果として、大きく人生を変える力にだってなり得ます。

(これは就労移行支援だけでなく、人生全般に言える事かもしれませんね。)

せっかく貴重な時間を就労移行支援での訓練に使うのですから、ただなんとなく通所するのは本当にもったいないです。どうせなら意識を変えて効率的な訓練を受け、自分に合った場所に就職し、人生を変えましょう。

この記事が、あなたの人生を変える一助になれば幸いです。

この記事のまとめ

・就労移行支援になんとなく通うのは、かなりもったいない

・10の方法を意識すると、効率が格段に高まる

・小さな意識の変化を積み重ねることで、人生が大きく変わる

太陽