仕事

就職から1年経過。改めて考える就労移行支援10個のメリットとは

太陽です。

前回の記事からだいぶ時間が経ってしまいましたが、なんとか日々の生活・仕事をこなしています。

この間、現在の会社に就職してから1年という節目も迎えました。また今になって、引きこもりから就職をするためには就労移行支援というサービスがとても良いという事を再認識しています。

今回は、この1年間の仕事の状況・就職して1年経って改めて感じる就労移行支援の10のメリットについて書いていきます。

目次

1年間の仕事の状況

入社は2023年11月です。入社して3ヶ月ほどは、ExcelやWordを使用して資料を作成したり、会社の運営に必要な情報をリサーチしてまとめる業務などを行っていました。

そして4ヶ月目あたりからIT系の学習を開始。データベースアプリのAccessとExcelを操作するプログラミング言語Excel VBAを約2か月ほど学んだあと、社内のシステムを構築する業務を6ヶ月ほどしていました。

現在はその業務が一段落し、今後のスキルアップを目的にプログラミング言語「Python」を学んでいます。

今年の年始に、ITスキルの向上の目標を立てましたが、おおむね達成できたのではないかと思います。

就労移行支援のメリット

こう書くと順調そうに見えますが、決してそうではなく、何回も浮き沈みがありました。

業務で上手く行かずに苦労した場面も多かったですし、就労移行支援のスタッフさんに悩みを聞いてもらいながら、頑張ってきた感じです。

そして無事1年が経過した今、改めて強く感じていることがあります。それは、自分のような引きこもりから就労するためには就労移行支援がかなり効果的だという事です。

就労移行支援のメリットを10個紹介します。

メリット1:生活リズムが整う

引きこもり生活をしていると、どうしても生活リズムが狂います。僕も就労移行支援に行く前は、明け方4時に寝て、昼頃に起きる感じでした。特に用事もないため、だらだらとその生活を続けていました。

ですが就労移行支援通い始めると、遅くても朝8時には起きる必要があるため、前日も早めに寝るようになり、だんだんと訓練に通うための生活リズムが整っていきました。

就労移行に通うということがある種の強制力となるため、生活リズムも矯正されていくという側面もあります。

メリット2:働くための基礎体力をつけることができる

引きこもり状態からいきなり就労する事は、やはり体力的に無理があります。働くための準備ができておらず、体も気持ちもついていかないからです。そんな状態で無理やり働こうとしてもすぐに限界がきて、長続きは厳しい。

そこで就労移行支援で、就労に必要な基礎体力を少しずつ付けることで、働くための土台を作ることができます。

これまではいきなり就労しようとして何度も失敗してきましたが、今回1年間続けることができたのは、就労移行で基礎体力を付けたことが大きいと思います。

メリット3:就労に必要なスキルを習得することができる

就労移行では、就労に必要な様々なスキルを身につけることができます。僕の場合、ExcelやWordといったWindowsオフィスの知識は全くなかったのですが、就労移行でのPCスキル訓練で集中的に学び、卒業するころには資格も取得することができました。

その他にも、ビジネスマナーや電話応対の訓練など社会人として必須のスキルなどの訓練もだいぶありました。

それらのスキルは、就職してからかなり役にたっています。

メリット4:対人関係の訓練ができる

Characters of people chatting through smartphones illustration

就労移行では、複数人で行うグループワークやコミュニケーションなどの訓練もありました。

僕はもともと人と接するのがかなり苦手なのですが、訓練なので頑張ってやっているうちに、グループワークのリーダをしたり、積極的に相手と会話したりできるようになりました。

また、休み時間は訓練生同士で雑談をしたり、どうしてもコミュニケーションを取る場面も多いため、結果として就労移行に通っているだけで対人関係の訓練になっていました。

メリット5:自己理解を進めることができる(強み・弱み)

継続して働くうえで大切になるのが「自己理解」です。自分でも、自分のことは案外知らないものです。

自分がどんな障害を抱えているか。どんな時にしんどくなるか、どうすれば立ち直れるか、など。

自己理解が出来ていると、仕事でしんどくなりそうなら早めにSOSを出したり、対策を立てるなど、仕事の長続きに繋がります。

就労移行では、自己理解を深める訓練も行われます。普段自己理解を深める機械は少ないので、かなり役に立った訓練でした。

メリット6:職場環境を体験できる

就労移行支援では、訓練の場そのものが実際の会社のオフィス再現した作りになっていることが多いです。そのため、職場環境を疑似体験することで少しずつ慣れていくことができますし、仕事への意識を高めていく事もできます。

また、実習制度も整っていて、実際に他の会社に実習に行く人も数多くいました。その職場とマッチすれば、そのまま就職をする人もいました。このように、働く環境に慣れていく事で、スムーズに就労できるようになっています。

メリット7:就職活動のサポートが受けられる

就労移行では、就職活動のサポートも徹底的に行ってくれます。

履歴書や職務経歴書の書き方、本番を想定した面接の訓練、自己アピールの方法など、特に訓練も終盤に差し掛かり、面接が近づくと、1日中面接の訓練だったこともありました。

またこれは僕の場合ですが、僕に合ってそうな職場を紹介してもらい、そこで面接を受けることができました。それが今の会社です。

このように就労移行では、就職活動のサポートがかなり手厚く、かなりのアドバンテージになると思います。

メリット8:就労後の支援が手厚い

実際に就職を果たしてからも、「就労定着支援」というのを受けることができます。担当のスタッフさんがついてくれるので、定期面談で仕事や生活の悩みを相談する事も出来ますし、色々アドバイスをもらうことができます。

また、自分と就職した会社の間にスタッフさんが入ってくれて、業務調整や意思伝達などのサポートもしてくれるので、かなり心強いです。

定着支援は最長で3年半。かなり時間があるので、この間にさらに体力をつけて、安定して働くための土台を強くしていく事もできそうです。

メリット9:コミュニティや仲間ができる

就労移行の同期生と連絡先を交換して、卒業後も会って仕事の情報交換をしたりするなど、就労移行が縁で仲間やコミュニティが出来ます。

最近では、同期生仲間とピクニックに行ったりもしました。仲間が頑張ってるのを見て刺激をもらえたり、新しい世界も広がるので、就労移行支援は就職以外の価値も感じます。

メリット10:大企業に入れる可能性

就労移行で目指す就労は障害者雇用がほとんどですが、近年は障害者雇用の法定雇用率もあがっていて、大企業も障害者雇用を取り入れていることが多いです。

就労移行で訓練を頑張り、運が良ければ障害者枠で大企業に入れる可能性もあります。僕の同期生でも何人か有名な大企業に入った人がいました。

まとめ:就労移行支援で長続きする就労を目指す

以上、僕が就労して1年間の流れと、就労移行支援の10個のメリットでした。

正直、就労移行を使わず自力で仕事を探していたなら、例えどこかに就職できたとしても長続きせずどこかで辞めていた可能性が高いでしょう。それだけ、就労移行支援のサポートは手厚いと感じます。

僕のように引きこもりから長続きする就労を目指したい人や、障害者雇用を目指したい人などは、就労移行支援はかなり効果的だと思います。

これは僕の考えですが、仕事で最も大切な事は、無理せず長く働く事だと思っています。特に引きこもりや障害がある方などは、長く働けるか不安に感じてる人も多いはず。そんな方は、ぜひ就労移行支援の利用も考慮に入れてみてはどうでしょうか。

この記事のまとめ

・就労移行支援には数多くのメリットがある

・就労移行支援を利用することで、長続きする仕事と巡り合える可能性が高まる

・引きこもりや障害のある人にとっては、就労移行支援が効果的な選択肢になりうる