一人暮らし

マンションにゴキブリが出現!侵入経路を解明し、対策を立ててみた

(出典:ゴキラボ)

太陽です。

マンションに引っ越し、一人暮らしを始めて10か月。多少、部屋は散らかっていますが、週に2,3回は掃除機をかけ、トイレ掃除もし、キッチン回りも綺麗を心がけています。間違いなく清潔にしている部類に入るはずです。

そんな自分にとって、そいつとは全く無縁だと思っていました。しかし、その考えが粉々に打ち砕かれる日が来ようとは…。

そう、そいつがマンションの室内に唐突に出現したのです。

黒光りする扁平な体躯。その体躯から繰り出される、カサカサ音をともなう高速ラッシュ。

はい……ゴキブリです。

今回の記事では、ゴキブリに遭遇した時の様子、家庭でよく出るゴキブリの種類と生態、侵入経路の考察などをまとめました。ゴキブリの出現確率を少しでも下げる手助けになればと思います。

ゴキブリに関するリアルな描写が出てくるので、閲覧注意でお願いします。

目次

ゴキブリ出現時の様子

9月某日、午前0時。夏の暑さもおさまり、朝晩は秋の気配を感じるようになってきた。

僕はパソコンに向かい、ブログの記事を書いている。無音の室内に、キーボードを打つ音だけが響く…。

視線はパソコンモニターを見続けている

そんな時、ふと網膜の右端に黒い物体が映ったような気がした。部屋の白い壁が、黒い物体をよりくっきり浮かび上がらせている。

『ん? 一体なんだろう…?』

網膜の端でとらえたその物体に、改めて視線を投げかけてみる。それを見て、僕は息が止まりそうになった。信じられない光景がそこにあった。

ゴキブリだ。ゴキブリが、白い壁にへばり付いている。黒くてかなり大きい。成虫になったゴキブリだ。

長い触角をユラユラ動かしながら、行く先を探るかのように少しずつ下に降りてきている。距離にして、1mほどしか離れていない、手を伸ばせば触れられるほどの距離にゴキブリが!

僕の中に、瞬時に様々な思考が駆け巡る。

『どうしてゴキブリがこの部屋に!?』『一体どこから入った!?』『清潔を心がけているはずなのに、なぜ!?』

そして、自分が今どうすべきかを即座に、そして冷静に導き出していた。

やるしかない!!!

もし、このゴキブリを仕留めそこね、手出しできない隙間などに逃げ込まれれば…ここはホーンテッドマンションと化す!

幸い、ゴキブリは僕の存在に全く気付いていないようだ。

ゴキブリを退治する時はスピードが命。ほんの少し目を離したすきに逃げられる恐れがあるからだ。僕はゴキブリに気づかれないようにゆっくり椅子から立ち上がり、近づく。そしてゴキブリに照準を合わせ、射程圏内に入った瞬間、スリッパを叩き込んだ。

直前でゴキブリが僕の存在に気づき、高速ラッシュで逃げようとしたが、一瞬僕の方が早かった。

そのままゴキブリは床に落下し、ピクリとも動かない。…どうやら仕留める事に成功したようだ。

(結構時間がかかっているように見えますが、実際はゴキブリを発見してから仕留めるまで5~10秒ほどです)

残された2つの疑問

ゴキブリの死骸を片付け、綺麗にした。もしかしたら何か菌を持っているかもしれないので、除菌スプレーを用い、丹念にふき取っておく。

ゴキブリがいなくなり、部屋に平穏が戻ったはずだった。 だが、僕の心は平穏とはほど遠く、ザワザワした嫌な気持ちが消えない。

なぜなら、ゴキブリの出現に関して、2つの大きな疑問が残されていたからだ。

疑問1:なぜゴキブリが出現したのか?

前述のとおり、僕は定期的にマンションの部屋を掃除し、トイレ回り・キッチン回りも清潔を心がけている。

それなのに、どうしてゴキブリが出たのだろうか。

疑問2:ゴキブリはどこから部屋に入ったのか?

出現当時、部屋の窓は閉めていた。ゴキブリが入ってこれるようなスペースはないはず。一体どうして部屋の中に入ってこれたのだろうか?

自分の部屋には、ゴキブリなんて絶対に出ないと高をくくっていたのだが…どうやら、ゴキブリを甘く見すぎていたのかもしれない。

一度部屋の中に侵入を許した以上、また今後もいつ何時入ってくるかわからない。ゴキブリの侵入ルートは?何か出来る対策はないか?

今回の出来事をきっかけに、ゴキブリについて詳しく調べてみ事にした。

ゴキブリの種類と生態について

まず、室内で見かけるゴキブリには、大きく分けて2種類あることが判明した。

「クロゴキブリ」と「チャバネゴキブリ」だ。

クロゴキブリ

(出典:大阪市此花区ホームページ)

・体長30~40mm、黒褐色

・飛ぶことができる

・成虫になるまで1年近くかかり、繁殖速度はあまり早くない

・寒さに強い。基本、建物内に住み着くことはなく屋外にいる

・見た感じ大き目のゴキブリ

チャバネゴキブリ

(出典:wikipedia)

・体長12~15mm、茶色

・飛べない

・成虫になるまで2か月ほどで、繁殖速度が速い

・寒さに弱く、屋内に住みつく

・見た感じ小さめのゴキブリ

一般家庭でよく出現するのは、クロゴキブリらしい。チャバネゴキブリは工場や飲食店などが多いそう。

僕の部屋に出たのは、色・大きさから間違いなくクロゴキブリと思われる。

両方に共通するのは、夜行性、湿度が高く温かい所が好き、狭くて暗い所が好き、集合フェロモンで集まる習性がある、など。

そして恐るべきは、ゴキブリの生命力だ。雑食性でほぼ何でも食べる。人間の食べ物はもちろん、腐ったもの、木材や皮革、はては仲間の死骸や糞、人間の髪や垢、石けんのカスまで食べる。

移動速度は、人間と同じ大きさと仮定すると、実に時速380kmに達するらしい。フォーミュラ1と同じくらいの速度だ。また匂いに非常に敏感で、わずかな食べ物のにおいでもキャッチする。あの長い触角は匂いも感知する事が出来るそう。

驚異の生命体だ。

ゴキブリが侵入する経路

基本、ゴキブリは少しでもスペースがあれば、そこから侵入してくる。

侵入ルート1:開けた窓やドア

帰宅時に玄関を開けた時、洗濯物を干すためにベランダの窓を開けた時など、ドアや窓を開けた時に侵入してくる。

侵入ルート2:わずかな隙間

エアコンのホースを通すために壁に開けられた穴の隙間、換気扇、網戸の隙間など、わずかなスペースから部屋の中に入ってくる。

侵入ルート3:排水溝から

ゴキブリは下水に住み着いている事も多く、排水溝を上ってきて侵入してくる事まであるみたい。排水溝のU字トラップには水がたまるので侵入できないように思えるが、水を潜ってトラップを通過することさえあるそうだ。

侵入ルート4:荷物に付着して侵入

段ボールやプランターなどの荷物に付着して室内に入ってくる事もある。

今回のゴキブリはどこから?ベランダ周りを調べる事に

ゴキブリは、ほんの数ミリでもスペースがあれば、そこから侵入してくるらしい事が判明した。

それならば、僕の部屋に出現したゴキブリは一体どこにスペースを見つけたのだろうか?

ゴキブリを発見した時の事を思い返してみたが…それ以前は全くゴキブリを見かけなかった事、慎重に何かを探るように移動していた事、かなり近いのに僕の存在に全く気付いていなかった事から、室内に侵入直後の個体だったと考えられそうだ。

侵入直後に僕に発見され、退治されることになった訳なので…ベランダに面した方角のどこかから入ってきことだけは間違いない。

全てのドアや窓は閉めていたし、マンションなので窓の気密性がよく、入ってくるスペースなんてなかったはずだが。

今一度改めて、ベランダ周り・エアコン周りを詳しく調べてみる事にした。そして、驚愕の事実を知ることになるのだ。

浮かび上がってきた侵入経路

翌日、日が昇って明るくなってから、ベランダに出て調査を開始。エアコンの室外機、排水ホース、換気口、窓の立て付け、網戸などを入念に調べてみた。

すると、気になる点が浮かび上がってきた。ベランダに面した窓をご覧いただきたい↓↓

一見しただけでは、ゴキブリが侵入するスペースなんて無さそうだ。ところが、窓と網戸が重なり合う中心部をよく見てみると…

なんと、上の方に隙間があったのだ。さらに近づいてみる。

けっこう大きな隙間で、成虫のクロゴキブリでも余裕で通過できそう…

この時ふと思い出した…。そういえば、窓の右上にあるスライド部分を少し開けていた!!下の写真だ↓↓

確か部屋の換気用に、昨夜は5cmほど開けたままにしていた。以上の事から侵入経路が判明。

黄色い〇(窓の重なり合う部分)から入り、水平方向に移動し、換気のため開けていたスライド部分から入ったのだ。

本当に、ゴキブリはほんのわずかな隙間からでも、容易に部屋の中に入ってくる事を痛感させられた…。

ちなみに、清潔にしていてもゴキブリが出た【疑問1】については、現時点では運が悪かったとしか言いようがない。

すぐにできる対策を立ててみた

ゴキブリを侵入させない方法として、まず換気用に開けていたスライド部分を閉めた。

さらに、エアコンの排水パイプに、マスクの切れ端でおおい輪ゴムで止めた↓↓

他には、エアコンのホースを通すために壁に開けられた穴。いちおうパテ埋めしてあったが、経年劣化のためか大きな隙間が出来ていて、パテが全然仕事をしていないなかった。ここを応急処置的にガムテープでふさいだ↓↓

他にも気を付けるべき点として、

・窓を開けっぱなしにしない

・食べ物や水をこぼしたら、しっかり掃除して、痕跡を残さない

・普段から掃除をして、綺麗にしておく

といったことがあげられる。

まとめ:基本的な対策で十分

今回は本当に、ゴキブリを甘く見ていました。

僕はかなり虫には強く、ゴキブリでも瞬時に素手で退治出来るほどには耐性があります。そんな僕でもゴキブリはちょっとゾッとするような気持ち悪さを持っているので、虫が苦手な人が急にゴキブリに遭遇すれば、きっとパニックになってしまうのではないでしょうか。

ゴキブリは、出現してからあわてて退治するのではなく、あらかじめ室内に入れないというのが最も基本的で効果的な対策になります。

意識して基本的な対策をしておけば、ゴキブリが侵入する確率はかなり下げられるはず。

ゴキブリが活発に活動する季節は5月~9月ですが、年中対策を施すにこしたことはありません。

リラックスできる自分の部屋でも、ゴキブリが出た瞬間全くリラックスできなくなります。それは嫌ですよね。ゴキブリをシャットアウトして、安全・安心な居住空間を作りましょう。

【この記事の3つのまとめ】

1.ゴキブリは恐るべき生命体

2.ゴキブリが出た瞬間、安住の地は無くなる

3.侵入経路を知り、対策を施せば、出現確率を下げられる

太陽