太陽です。
今通っている、サポステのプログラム「演劇ワークショップ」。
そこでは、しっかりした声を出すための練習をします。コミュニケーションでは、声も大事な要素ですよね。相手に伝わりやすい声を出せれば、コミュニケーションも格段にスムーズになるはずです。
今回は、演劇ワークショップで学んだ「相手に伝わりやすい声の出し方」ついて書いていきます。
これを意識するだけで、コミュ力が格段に上がりますよ。
目次
コミュニケーションにおける「いい声」とは?
あなたは、「いい声」というと、どんな声を想像しますか?
歌手や声優・アナウンサーになれるような、「綺麗な声」「素敵な声」というのを想像するのではないでしょうか。
確かに、綺麗な声というのは魅力的だと思います。
ですが、コミュニケーションにおけるいい声というのは、他にもっと大切な要素があるんです。それが、相手にしっかり届く声。「相手に触る」声です。
演劇ワークの先生が印象的な事を言っていました。
「声は、手」と。
声はまるで手のように、優しく相手に触る事も出来れば、声で相手を殴る事だって出来てしまう。
コミュニケーションにおいては、相手にしっかりと届く声・相手にちょうどいい感じで触れられる声が「いい声」という事になるんですね。
呼吸法と発声練習
演劇ワークショップでは、「いい声・相手に届く声」を出すために、呼吸法と発声の仕方を教えてもらいました。
まず呼吸法の実践。特定のポーズを取り、肋骨がふくらむ感触や背中が開く感覚を意識しながら、ゆっくり息を吸って吐く。これによって、息の通りが良くなり、声を出すための準備が整います。
次に発声。最初は口を閉じて、鼻から息を吐いて音を出す「ハミング」をして、音が体に響く感触を味わいます。十分に声が体に響いた所で、口を開けると…自然に響く声を出せるという仕組みです。
ナビゲーターの先生が見本を見せてくれました。その声が…びっくりするくらい響く、どっしりとした声でした。まるで和太鼓みたい!さすがプロの俳優さん。
和太鼓って、打つたびに「ドーン」と響きますよね。あんな感じです。
僕も教えてもらった通りに発声してみます。すると、先生のようにはいきませんが、いつもより格段に響く声が出せました!ちゃんとした発声法というのは理にかなってるんですね。
この声を出せれば、例えば就職活動の面接なんかでも、とても自信があるように話せると思いました。
コミュニケーションでは、「方向」と「距離」を意識!
そしてここからが、相手とのコミュニケーションで声を出す時に大切な事です。声を相手に届ける時ために、二つの重要な要素があるんです。
それが声の「距離」と「方向」です。
二つの要素の内どちらが欠けても、相手に自分の声が届きにくくなってしまうんです。
せっかく呼吸法や発声練習をして、響く声が出せるようになったとしても、それでは残念ですよね。
声の方向
誰かと話す時に、きちんと顔を相手の方に向けていますか?声というのは、飛んでいく方向があります。
声というのは実は息で、口から出ていくので、顔を向けている方に飛んでいきます。
誰かと話す時に、全然違う方向を向いていれば、相手は「どうしてこっちを向いて話してくれないのだろう?」と思うはず。それは、声が全然違う方向に飛んでいってるからですよね。
つまり、相手の方を向いて声を出さなければ、声は相手に届かないんです。
言っている内容が分かったとしても、それはただ「聞こえただけ」で、コミュニケーションとは言えないです。
声の距離
声の方向を意識して、きちんと相手の方を向いて話したとしても、相手との距離感が定まっていなければ、相手には届きにくくなってしまいます。
例えば相手がちょっと遠くにいるのに、すぐ近くの人にしか聞こえないような声を出したら…?
声が相手に届く前に、墜落してしまうんです。
逆に、相手が近くにいるのに、遠くの人に話しかけるような声を出したら…?声は相手を飛び越えてしまうでしょう。声の距離感とは、声の大きさと言えます。
相手が気持ちよく自分の声を受け取ってくれる、ちょうどいい大きさの声が必ずありますよね。
このように、声の「方向」と「距離感」を意識するだけで、格段に自分の声が相手に届くようになります。
声の距離と方向、実際に試してみた
演劇ワークショップで声について教えてもらってから、引きこもり支援団体や買い物の時など、人と話す機会があったので早速試してみました。
話す時は、相手の方向とそこまでの距離感を意識して、声を出してみる。
すると明らかに、相手に自分の声がしっかり届いてるのが分かりました。
自分は声が小さく、ボソボソと話してしまう事があり、相手に聞き返される事がよくありました。
しかし、方向と距離を意識した声を出すと、相手に聞き返されることが全くなくなりましたし、自分の声が、相手にきちんと届いているのを実感出来た瞬間です。
「自分の声は相手にしっかり届いている!」と自信を持つことが出来ました。
意外と出来ている人は少ない
声の方向と距離を意識する事、一見すると当たり前の事ですよね。ですが、これが普通に出来ている人ってけっこう少ないんです。
例えば、お店の店員さんでも、こちらを見ずに話したりする人って多いです。
大勢の人がいる場所で自分が先に帰る時でも、全然違う方向を向いて「おつかれさまでした」も言う人をかなり見てきました。
そんな時は悲しい気持ちになったり、『自分に興味がないのかな』と思ったりしますよね。
僕自身も気を付けようと思います。
まとめ:意識を変えるとコミュニケーションが変わる
この記事を読んでいるあなたも、もしコミュニケーションに自信がないなら、ぜひ声の方向と距離を意識してみて下さい。すると、相手に自分の声が届きやすくなるし、間違いなく相手の反応も変わります。
それはすなわち、コミュニケーション力が上がったという事。
コミュニケーション力というと、ものすごく話題が豊富だったり、相手を楽しませたりする話術が出来るという事を想像しがちですよね。もちろん、それが出来るに越したことは無いと思います。
ですが、それよりも大切なのが「相手に自分の声をきちんと届ける」事です。
コミュニケーションとは、相手とのキャッチボールみたいなもの。相手が受け取りやすいボールを投げる事が最も大切です。
ほんの少し意識を変えるだけで、間違いなくコミュニケーション力は上がりますよ。
【この記事の3つのまとめ】
①いい声とは、相手にしっかりと届く、相手に触れる声
②声の「方向」と「距離」を意識する事が大切
③ほんの少し意識を変えるだけで、コミュニケーション力が上がる
太陽