太陽です。
今日、ちょっとした言い方ひとつで、相手に与える印象がものすごく変わる、という貴重な経験をしました。
その言い方をしてしまうと、相手にすごく悪い印象を与えてしまう、危険な言い方が存在するんです。
そこから派生して、引きこもりの子どもに親が言ってはいけない言葉もご紹介します。
これ、引きこもりの家族に言ってしまうと・・おそらく家族関係が相当悪化します。
言われた方は、かなり傷つき、ずっと根に持ってしまうのは間違いないです。
結果として、引きこもりからの脱出も大幅に遅れてしまう可能性すらあるでしょう。
さらに・・・この危険ワード。
引きこもっている人だけでなく、あらゆる人間関係に広く当てはまる！と直感で気づいたので、詳細をお伝えします。
もしかしたら、「自分はこれをやってしまってるかも！？」という人もいると思います。
経験を観察しながら、気づいていきましょう！
目次
事の発端は、夕食時のちょっとした一言から
僕は実家暮らしです。父・母・兄と一緒に住んでいます。
なので夕食は、家族でそろって食べる事がほとんど。
時間は決まってませんが、夕食の準備が出来ると、父がご飯できたよ～といつも呼びに来てくれるんです。
さて・・・今日の夕食。
夕食の時間を聞いてみたら、今日は7時20分頃とのことでした。
少し時間がありそうだったので、僕はその間、自分の用事をすることにしました。
ついでにお風呂にも行って、時計を見ると7時10分前。
『まだ10分ちょっと、夕食まで時間があるな・・』
そう思い、さらに自分の部屋で用事をしてました。
だけど、7時20分になっても30分になっても、父親が呼びにくる気配がないので、
どうなってるんだろう？と思ってリビングに行ったんです。
（――と、その前に、今日は父親の誕生日。感謝の気持ちを込めてプレゼントを用意していました。夕食時にそのプレゼントをサプライズで渡そう！と思っていたので、夕食をずっと待っていたんです。）
リビングに行ってみると・・・・・・
！！
もうすでに父母食べてるやんけ！！！
ずっと待ってたのに・・今日に限って、なんで呼んでくれなかったんだろう！？
すごくがっかりした僕は、父親に言いました・・
「ちょっと！夕食できたなら、なんで呼んでくれなかったん！？」
すると。するとですよ。
父親の機嫌がみるみる悪くなり、怒った声で言い返してきました。
「なんでお前にそんな事を言われなアカンのや！ お前がお風呂から上がったから、すぐ降りてくると思ったんや！ なんでそこまで気を使わなアカンのや！」
その言葉を聞き、僕もカチンときましたよ・・。
ここで言い返したところで、どうにもならないと思ったので、グッとこらえましたが・・。
とにかく、父の機嫌が、顔がゆがむほど悪くなったんですね。
で、僕もものすごく機嫌が悪くなってしまった。
その後、プレゼントを渡したものの、なんとも気まずい感じでした。
分かりましたか？相手を不機嫌にさせる危険ワード
今回のこの一連の出来事を思い出しながら、僕は自分の行動を振り返ってみました。
父があんなに機嫌が悪くなるのは結構めずらしい。
もしかしたら僕が、なにか気にさわるような事を言ってしまったのかも？
そう思い自分の行動を観察すると・・・発見したんです。
なるほど、だから父はあんなに不機嫌になったのか！
実は僕、相手をカチンとさせる言葉を放っていたんですね。
あなたはその言葉が何か分かりましたか？
はい、そうです。
「なんで呼んでくれなかったの？」これが爆弾ワードです。
これだけではよく分からないと思いますので、この爆弾ワードが示しているニュアンスを取り出しましょう。
それは・・・
「なんで、あなたは○○なの！？」
「なんであなたは○○するの！？」
ここです！
なんで！？という言い方が、コミュニケーション上、爆弾になりやすいんです！
そして、父もまた僕に同じニュアンスの事を言ってるのに気づいたでしょうか？
「なんでお前にそんな事言われなあかんのや！」
これもニュアンスは、「なんであなたは○○なの！？」ですね。
僕はこれを言われて、めちゃめちゃカチーンときましたね。
この言い方が、相手を不機嫌にさせる理由とは！？
落ち着いて観察し、この言い方に不機嫌の理由を発見。
次は、この言い方がカチンときた理由を探してみたんです。
すると、見えてきました。
この言い方、やはり相手をイラつかせる要素がたくさんあるんですね。
理由その１：自分が正しく、相手が間違ってるという前提
なんで！？
この言い方には
・自分の言ってる事、やってる事が正しい
・相手の言ってる事、やってる事は間違っている
無意識にその前提があるんです。
なんであなたはそうなの！？それは間違っている！という所までつながってくるんですね。
これは、言われた方にしてみたら非常に面白くない。
誰かから、「あなたは間違っている！」といわれて、素直に、はいそうです・・という人はいません。必ず反発心が起きます。
理由その２ 相手の行為ではなく、人格を責めている
お互い感情的になってしまう、という理由もあるのですが、
なんであなたは○○なの、というのは、相手の言った事・やった事を責めるのではなく、
そんな事を言うあなた、そんなことをするあなたの人格は間違っている！
という意味で捉えられてしまいます。
誰かをしかる時は、人格ではなく行為をしかりなさい、というのがありますが・・その逆の事をしているんですよね。
自分の人格が傷つけられた・・と感じた相手は、防衛反応から猛烈に腹がたって、言い返し、ケンカになってしまうという事です。
理由その３：相手の気持ちを考えず、無視している
人は、何かしらの考えや思いがあり、それに基づいて行動をしています。
ところが爆弾ワードは、相手の考えや思いは完全無視し、自分の気持ちだけを主張する感じになります。
なので言われた方は、「なんでそんな事言われないといけない！？」「あなたに、私の何がわかる！？」となるんですね・・。
こんな風に、なんであなたは○○なの？という言葉は、会話のキャッチボールではなく、一方的に責める感じを与えてしまい、相手をすごく不機嫌にさせてしまうんです。
引きこもりの人に、絶対に言ってはいけない言葉
以上のことを踏まえて、引きこもりの人に、周りが絶対に言ってはいけない言葉・・
もうお分かりだと思います。
特に、親が引きこもりの子どもに対していってしまうケースがほとんどだと思います。
「なんで引きこもってる！？」「なんで働かない！？」です。
思ってしまうこと自体は、仕方ないと思います。心配な気持ちが勿論あるでしょうし、なんとか頑張ってほしいという期待もあるでしょう。
だけど、絶対に言葉にしないようにしてください。
言ったが最後、親子の信頼関係は崩壊します。
僕も元引きこもりなので、よーく分かるのですが・・・
なんで引きこもって働かない！？ には、自分の全てを否定されるような恐怖と絶望を感じてしまうんです。
引きこもりたくて、引きこもってるワケじゃない。
引きこもりがしんどくて、何とかしたいと思っていても、出来ない自分がいて。それに苦しめられている。
本当は働きたい。でも働けない自分が辛い。
引きこもってる人は、そんな葛藤の中で生きているのですが、この言葉は引きこもってる人を否定しトドメを刺す言葉になってしまいます。
自分はダメの烙印を押されたみたいな気持ちになってしまいます。
なので、自分の子どもが引きこもりの親御さんは、本当に気をつけて下さい。
引きこもってる人に、なんで働かないの？は、気持ちを辛くさせてしまうだけです。
どういう言い方をすれば、上手く伝えられる？
なんで！？という、相手を不機嫌にしてしまう危険な言い方。
これは、全ての人間関係に当てはまります。
友達、恋人、夫婦、職場。
無意識にこの言葉を使ってしまっていないか、自分の言動を意識してチェックしてみると、円滑な人間関係のヒントに気づけると思います！
それならば、円滑な人間関係のために、どんな言い方をすればいいのでしょうか？
相手の気持ちを尊重した上で、自分の気持ちもしっかり伝える。
アサーティブ・コミュニケーション
というコミュニケーション方法があります。
このコミュニケーションを使えれば、自分も相手もwin-winの関係を築く事が出来ます。
今後、アサーティブコミュニケーションについての記事も書いていく予定です。
この記事のまとめ
・言い方ひとつで、相手に与える印象が全然違ってくる
・なんで！？の言い方には気をつける
・自分の言動に意識的になり、円滑な人間関係のヒントをつかもう
・自分も相手も大切にするコミュニケーション方が存在する
今回、夕食事件から色々な気づきがありました。
日常生活でも、注意深く物事を見てみると、様々な発見がありますね。
やはり、観察力は一番大切な人生の力だなあと思いました！
しかし、なんで！？は、油断するとつい言ってしまいそう！要注意ですね～汗
太陽
