太陽です。
久しぶりに親と子に関する記事、毒親についてを書こうと思います。
と言っても今回は、「親が子にしてはいけない事」ではありません。
逆に、毒親に育てられた人がしてはいけない事、しなければいけない事についてです。
これはあくまでも僕個人の考え方であり、全ての人に当てはまる訳ではないと思います。
ですが、「親が毒親だった」「もしかしたら毒親だったかもしれない」という人がいれば、参考にして頂ければと思います。
なぜ、この様な事を記事にしようと思ったのか?それには、一つのきっかけがありました。
目次
叔父さんになった
そのきっかけとは…僕には妹がいるのですが、結婚して最近赤ちゃんが生まれたんです。
男の子の赤ちゃんで、僕にとっては甥っ子に当たります。
つまり、僕は「叔父さん」になったという事ですね。
自分が叔父さんになるなんて思ってもいなかったので、とても不思議な気持ちでした。
そして先日、その赤ちゃんと触れ合う機会があったんです。
赤ちゃんという存在
赤ちゃんは生まれてまだ4週間、首も座っていません。基本眠っていて、たまに起きて動いたり声を出したりするのですが、まだ目はあまり見えてないみたいです。
そんな赤ちゃんを触ったり、抱っこもさせてもらったり。普段できないような体験をさせてもらいました。一つ一つがとても新鮮で不思議な体験です。
赤ちゃんというのは、儚くて弱々しいのだけど、確かにそこにいて。
この世のものとは思えない、純粋無垢で甘美な存在でした。赤ちゃんと触れ合っているだけで、こちらまで神聖な気持ちになるかのよう。本当に不思議な生命です。
自分の甥っ子というよりは、「一つの存在」としての赤ちゃんを感じていました。
哺乳瓶でミルクもあげてみました。100ccを10分くらいかけて、ゆっくりゆっくり飲んでいました。
そして…一生懸命ミルクを飲んでる赤ちゃんの顔を見ながら、ふとある事を考えていたんです。
僕にも赤ちゃんの時期があった
僕も、この世に生まれてきた時は、こんな感じだったんだろうか?
僕だけじゃなく、この世にいる人は全てそう。
みんなこんな風に、赤ちゃんとして生まれてきた。純粋で神聖な存在だった。
そして、赤ちゃんの両親はきっと、この子が生まれてきてくれただけで幸せだったに違いない。
この先も、元気にすくすく育ってくれれば、それだけでもう何も望まないと思ったはず。
それなのに。
…赤ちゃんを見ながら、なぜか幼少期の辛い記憶を思い出してたんですね。
忘れてしまった思い
それなのに、どうして途中から色々と求めだすのだろう?
もっとこうでなければならない、もっとああでなければならない。
ただ存在を認めてくれればそれだけでよかったのに、存在を否定する、人格を否定する、誰かと比較する。
いつの間にか、生まれたばかりの時に抱いていた気持ちはなくなってしまうのだろうか?
僕は昔、引きこもりの辛い時に、親に聞いた事があるんです。
僕を苦しめるために僕を生んだのか?と。
すると親は、そんな事は決してない。あなたは祝福されながら生まれてきた
と言っていました。
今僕が抱っこしてる、この子のように?
何年も前の事ですが、その言葉は鮮明に覚えています。今では親とも色々話しあって和解しましたし、過去ではなく現在と未来に意識を向けれるようにもなりました。
それでも、昔の記憶はたまに思い出してしまう時もあります。
小さな子供が傷つかないように
そして今、生まれたばかりの命を見ていると、考えるのです。
この子には同じ経験をしてほしくない…と。
この子に限らず、小さな子供が心に傷を負うことのないような社会になれば。
小さな子供が心に傷を負うのって、とてもつらい事。一生を左右する事さえありうる。
そのために、自分に出来ることはないだろうか?
あります。それは、心の傷の連鎖を、自分の代で終わらせることです。
そして、逆にしてはいけない事。
もうお分かりだと思いますが、心の傷を連鎖させてしまう事です。
この子の子育てを直接するのは僕ではないけど、僕が自分の傷の連鎖を止めれば、間接的に傷を受ける子どもは少なくなると思うのです。
虐待の世代間連鎖の可能性
親から虐待されて育った子が親になり、今度は自分の子どもを同じように虐待してしまう… というのを聞いた事はないでしょうか?
虐待って、親から子へ、子から孫へ、世代間で連鎖する可能性があるのが怖いです。
毒親だってそう。連鎖する可能性があります。
また、虐待とまではいかなくても、自分が親からされて嫌だった事を、無意識に自分の子供にしてしまうというのはかなりあると思います。
もし、自分の親が毒親だった。そしてこれから自分が子育てをするかもしれないという人がいれば、親と同じことをしないように意識して欲しい。
それだけで、苦しむ子どもはかなり減るはずだと思います。
僕自身は今後、子育てをする事はたぶん無いでしょうが、子どもの頃にされて嫌だった事は他の人にしないように意識的に生きていこうと思います。
小さい事でも、それで何かが変わるはず。
まとめ:親が毒親だった人の使命とは
毒親に育てられた人がしなければいけない事。それは、負の連鎖をあなたの代で終わらせる事です。
これは、毒親に育てられて傷ついた人の使命であると思っています。
なかなか大変な事だと思いますし、勇気も必要だと思います。ですが、ほんの少しの意識と勇気で、もっと生きやすい世の中になるのではと感じるんです。
もしこの子が存在で悩む時があれば、何か助けになりたい。
純粋で無垢な赤ちゃんの顔を見ながら、そんな事を考えていました。
【この記事のまとめ】
①心の傷は、世代間で連鎖する可能性がある
②意識の持ち方次第で、負の連鎖を止める事ができる
③小さな意識を積み重ねれば、もっと生きやすくなる
太陽