太陽です。
親が子にしてはいけない事シリーズ。これをしてしまうと、子どもは大きく傷ついて、一生苦しむ可能性があります。
前回は、「人格の否定」について書きました。
人格の否定とは、その子どもが生まれ持った性格や資質といった、その人の本質を否定するものなので、かなり悪質な否定です。僕自身も、他人に絶対やらないように強く意識しています。
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今回取り上げるのは、「意思や感情の否定」です。
目次
意思・感情の否定とは?
まず最初に、前回も書いたのですが、例え小さな子どもでも「立派な一人の人間」だという事を思い出してください。そりゃ、子どもは大人に比べれば、身体能力的にも及ばないだろうし、弱い存在かもしれません。
そういう事から子どもの存在を軽視する親とかいるかもしれませんが、それは間違いです。子どもがまだ小さいからと言って、軽視していい理由には決してなりません。
子どもも一人の人間で、自分の考えや意思があるし、感情もあります。
そして意思・感情の否定とは、そんな子どもの考えを聞かず、親の意見や価値観を押し付けたり、感じてる事や気持ちを否定する事をいいます。
子どもがやりたいと言っていることを無視したりとか、やりたくない習い事を無理矢理やらせるのも、これに当たりますね。
意思・感情の否定をされるとどうなる?
親から、意思・感情の否定を受けた子は一体どうなるだろうか?
自分の気持ちや感情、意思、意見というものを否定された子どもは、『自分の気持ちとか考えなんて分かってもらえないんだ』と、自分に自信が持てなくなり、自分はダメな存在だと思うようになります。
またしても、「自己肯定感の欠如」という深刻な問題が出てくることになる。
もしくは、親に合わせて育っていくうちに自分の本当の気持ちが分からなくなり、生きる意欲をなくしていく…という事もあり得ます。
いずれにせよ、子どもが心に傷を負って、生き辛くなったりうつ病になったり、人生のハードルが大きく上がる結果になりやすいです。
僕が受けた意思・感情の否定の実例
ここで、僕が子どもの頃に受けた意思・感情の否定について書いておきます。
まずいつも思い出すのが、イヤだった習い事を無理やりやらされていた記憶ですね。
幼稚園くらいの時は音楽教室でハモンドオルガンを、小学1年になるとスイミングを。行くのが嫌で辞めたくてしょうがなかったのですが、辞めたいというと親の機嫌が悪くなっていつも怒りだすので、我慢しながら無理して通っていました。
本当は野球がやりたかったのですが、笑顔で無視されました。
そして小学4年になると、これまた一言もやりたいと言っていないのに私立中学の受験を命じられ、進学塾に通う事になります。これがまた地獄でした。
まず、勉強に支障が出るとの理由から、ファミコンなどのテレビゲーム禁止になりました。
(出典:wikipedia)
そして待っていたのが…他の成績の良い子との徹底的な比較、テストの点が悪いと罵声を浴びせられるなどでした。塾があまりに嫌で、一度真剣に「辞めたい」と言ったのですが、それも無視されました。
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こうして耐えに耐えて3年間塾に通い、たまたま私立中学に受かって通い始めましたが、そこがまた地獄。
とにかく勉強についていけず、学校が嫌で嫌で仕方なったです。そして20歳ころに引きこもりになる…という流れです。
嫌な事を我慢しながら続けた結果がこれか…… 泣きたいですね。
まとめ:意思・感情の否定は虐待
子どもの意思や感情を否定し、親の意思を押し付けるのはれっきとした虐待です。そしてそんな事をする親は毒親です。はっきり書いておきます。
何度も書いていますが、子どもも一人の人間で、その子なりの気持ちとか考え、意思、感情があります。
親は子どもの意思を、感情を、一度は受け止めてあげる必要があると思う。適切に子どもの情緒を育むのは親の役割です。
もちろん子どもの望みを全部叶えてあげるのは厳しいと思いますが。
そして子どもが嫌がっていることはすぐにやめましょう。親の気持ちや価値観を子どもに押し付けるのも絶対にやめましょう。子どもにとって害悪でしかありません。
僕の中でいまだに、小学4年から通った進学塾は悪夢です。もし僕にも子どもが出来たら、そんな記憶を植え付けないように注意しなければ。
親が子にしてはいけない事はまだあるので、一つずつ記事にしていく予定。この記事が、毒親と傷つく子どもがいなくなる一助になれば。
【この記事の3つのまとめ】
①子どもの意思や感情の否定は虐待、それをする親は毒親
②意思や感情を否定されたら、著しく自己肯定感が損なわれ、自分が何をやりたいか分からなくなる
③小さくとも子どもを一人の人間として認め、尊重する
太陽