引きこもりと家族

親が子にしてはいけない事③「人格の否定」 毒親にならないために

太陽です。

親が子にしてはいけない事その3を書いていきます。

前回は、「存在の否定」について書きました。詳しくはこちらをどうぞ↓↓

親が子にしてはいけない事②「存在の否定」 毒親にならないために太陽です。 「親が子にしてはいけない事」を数回にわたって書いていきます。無意識にでもこれをしてしまうと、子どもの心に大きな傷をつけ...

正直、このシリーズ記事は幼少時代の事をリアルに思い出しながら書くため、書いていて心が重くなってきます。ですがこの記事によって、傷つける親と傷つく子どもがいなくなる一助になることを願い書きます。

今回ご紹介する、親が子にしてはいけない事。それは「人格の否定」です。

目次

人格の否定とはどんなものか?

人間には誰しも、その人なりの人間性というか、生まれ持った性質というものがあります。

それが人格と呼ばれているもので、行動や考え方なんかに特徴が現れるもの。その人の性格・人間的な傾向と言った感じでしょうか。

そして人格の否定は、その人の持つ人間性や性格を否定するものです。

人格の否定をされるとどうなるか?

人格の否定をされるとどうなるか?

生まれ持った人格を否定されるという事は、その人の存在そのものを否定する事につながるので、前回記事にした「存在の否定」とイコールとも言えます。

人格の否定は、その人の本質的なものを根本から否定するので、人格を否定された子どもは恐ろしく傷つきます。

子どもにとって、親というのは大きな存在。その大きな存在から人格を否定されたら、自分はダメな人間なんだという自己否定感が子どもに根付きます。それと同時に親に対して不信感を抱くようになる。

子どもにとって親との関係は、「最初の人間関係」なので、親に不信感を持ってしまうと、最初の人間関係につまずくことになります。するとその後の人間関係も全て不信感がベースになってしまいます。

どんどん人が怖くなり、人間不信にまでなってしまうかもしれません。

人格の否定を受けた僕の実例

僕が子どもの頃によく受けた人格の否定は、主に勉強に関する事でした。解けない問題があると、

「なんでこんな簡単な問題が解けないんや、あほか!」

と罵声を浴びせられました。解けない問題=人格の欠陥に結びつけられてしまい、完ぺきに解かないといけないという、完全主義を植え付けられました。

また勉強ができないことについては、他の勉強ができるよその子どもと比べられて馬鹿にされるという「比較」も合わせて受けました。

(比較についてはこちらをどうぞ↓↓)

親が子にしてはいけない事①「比較」 毒親にならないためにこの記事を読んで頂いている人は、今現在ひきこもっている人とか、元ひきこもりだったとか、ひきこもり経験者が多いと思う。 ひきこもりに...

その他、家の中での生活で小さなミスをした時も、罵倒されて激しい人格の否定を受けた記憶が鮮明に残っています。

僕の兄も人格の否定を受けていました。

兄は幼少の頃、小さなことを心配する性格だったそうで、「歩いていて何か変なものを踏まないか」が気になり、よく靴の裏を見るという行動をしてました。

それが母親のカンに触ったらしく、その行動と性格を否定された上、「そんなに気になるんやったらずっと靴の裏を見とれ!」と、靴の裏を見続けるポーズを長時間とらされたりしていました。

僕の育った家庭の中では、日常的に人格の否定が行われていて、それが心の傷となってひきこもりの大きな原因になったのは間違いない。

子どもでも、一人の人間として認める

親の中には、子どもの存在…行動や言葉、感情を軽視してる人もいるかと思います。

「まだまだ小さいから、何もできないだろう」と思ってしまう訳です。

ひどい事を言っても、子どもはたいして傷つかないと思っている親もいるかもしれませんね。すぐに忘れるだろう…と。

ですがそれは大間違いです。

小さい子どもでも、れっきとした一人の人間です。人格があり、感情があり、ひどい事をされれば傷つきます。幼稚園くらいの事でも、一生覚えていたりします。

なので親は、たとえ子どもでも「一人の人間」として認め、尊重しなければなりません。もちろんしつけやマナー、やってはいけない事などはしっかり教える必要があります。

ですが子どもだからと言って、その存在を軽んじたり、ましてや人格の否定を行うのは許されない事です。

どんなに小さい子どもでも、人格を持った一人の人間であることを忘れてはいけません。

まとめ:人格の否定は虐待

もう分かって頂けていると思いますが、人格の否定は虐待です。人格の否定をする親は毒親です。

ほんのわずかな人格否定の一言が、子どもの一生を狂わせる事すらあるんです。人格否定をしないように細心の注意を払わなければいけません。

これまでご紹介してきた「比較」「存在の否定」「人格の否定」は、親が子にしてはいけないのはもちろんの事、他人にもしてはいけません。

例えば上司が部下に人格の否定をすれば深刻なパワハラになりますし、夫婦間でも友達でも同じ事。

そしてこれは僕個人の考えですが、相手を傷つける事をしたら、いずれ自分に返ってくると思っています。自分の行動や言葉に深く注意を払いながら生きていこうと思います。

親が子にしてはいけない事はまだあるので、一つずつ記事にしていく予定です。

【この記事の3つのまとめ】

①人格の否定とは、その人の人間性や性格を否定する行為

②人格の否定は虐待、人格の否定ばかりする親は毒親

③自分が人格否定の加害者にならない様に気を付ける

太陽