太陽です。
今回の記事は、前回の記事とセットで読んで下さい。
前回は、「嫌なものは嫌と言っていい」「嫌いな人は切り捨てていい」という事を書きました。
今回は、なぜ嫌われないようにする生き方が危険なのか?について書いていきます。
結論から言うと、他人に嫌われないように生きる人生は、上手くいかず苦しいだけの人生になるからです。
嫌われないようにすることは、相手に合わせて自分を偽るということ。すなわち自分に嘘をつくということです。
自分に嘘をつくと、自分の事が嫌いになります。自分の事が嫌いで、人生が上手くいくことは絶対にありません。
目次
僕は子供のころから、相手の顔色をうかがってきた
僕は、相手の顔色をうかがって、嫌われないよう嫌われないよう、ずっと生きてきた訳ですが… 一体どうしてそんな生き方を選んだのか?原因を探して過去を振り返ると、幼少の頃にまでさかのぼります。
母親に怒られ、体罰を加えられる記憶。4,5歳くらいの時です。僕の母親は感情の起伏が激しく、すぐに怒って体罰を加える人でした。
それがものすごく怖くて、つねに怒られないように母親の顔色をうかがっていました。
彼女の機嫌をうかがっていれば、暴力を振るわれる確率が少しでも減る。子どもが自らを守るために身につけたのが、【嫌われないように生きる】という方法だったのです。
やがて僕は、自分の本当の気持ちを押し殺すようになり、母親だけでなく他の人に対しても嫌われないよう振る舞うようになりました。
好きな事を好きと言えない。嫌な事でも嫌と言えない。自分の気持ちを出せない。自分に嘘をつく生き方です。
すでに小学生の頃から、自分に嘘をつく生き方をしていました。
自分の気持ちを押し殺した僕の末路
好きなものを好きと言えない。嫌な物を嫌と言えない。他人に合わせて、自分の本当の気持ちを押し殺し続け、中学・高校と年齢を重ねていきました。
そんな育ち方をするとどうなると思いますか?非常に恐ろしい事が待っています。
・どんどん自分の軸が無くなっていく
・どんどん自分が嫌いになっていく
・どんどん生きているのが辛くなっていく
自分という存在が無くなっていくんです。
自分の本当の気持ちが分からなくなり、自分が何をしたいのか分からなくなっていきます。
やがて、人生に虚無感を感じ、生きているのが辛くなっていきます。そうして生き続けてきた結果……僕はひきこもりになりました。
ひきこもりから脱出しても、虚無感は続いた
5年以上ひきこもり、なんとか脱出して外で活動を始めたのですが、引きこもり脱出後も相手の機嫌をうかがう生き方は続きました。
【相手にどう思われるか】がものすごく気になってしまうんです。
もはやそうする事が習慣になってしまい、抜け出せないのです。
・自分の本当の気持ちを言えば、相手から拒絶される。
・自分の本当の気持ちを言う事に、罪悪感を感じる。
・自分の本当の気持ちを言うと、相手を傷つけてしまう
つねに自分の気持ちに改造を加え、自分の気持ちをなかった事にしてしまうのです。
生きていることがむなしく、虚無感にさいなまれていました。
嘘の人間関係は、いつか必ず破綻する
嫌われないように生きていると、深い人間関係を築くことが出来なくなります。これも弊害として現れてくるもののひとつ。
僕は、深い人間関係を築くことがなかなかできずに生きてきました。
過去には、友達になれそうな人や、付き合った人もいましたが、ことごとく上手くいきませんでした。
なぜかというと、やはり嫌われないようにしてるから。
嫌われないようにするのは、相手に合わせて自分に嘘をつくという事。自分に嘘をつくというのは、同時に相手にも嘘をつくことになります。
表面上は上手くいってるように見えても、実は嘘の関係という事になってしまい、嘘の自分を褒めてもらってもむなしく、自己無価値観につながっていくのです。
どんどん自分に自信がなくなり、一緒にいてもくつろげず、つねに緊張した感じになります。そんな人間関係が上手くいくはずがありませんよね。
嘘を隠すために、また嘘をつかなければならない
【自分を偽る】ということは、ものすごく怖いことです。
なぜかというと、一度嘘をついたら、その嘘がばれるのが怖い。なので、最初についた嘘を隠すために、また嘘をつかなければいけないからです。
その嘘を隠すために、さらに嘘をつかなければいけない。
嘘に嘘を重ねる、嘘だらけの人生になってしまうんです。最初についた一つの嘘がすべての始まりとなって。
そんな嘘だらけの自分を、自分で信じることが出来ますか…?無理ですよね。
また、嘘がばれるのが怖いので、常に他者の視線にびくびくしながら人生を送ることになります。僕は対人恐怖症になりました。
もっと怖い事に、自分に嘘をつく生き方は自分を傷つけるだけでなく、やがて相手まで傷つける結果を生みます。
他者に嫌われないように生きるとは、ここまでの恐ろしさをはらんでいるのです。
生き方を変えるまで、同じ状況が再現され続ける
僕は他者に嫌われないよう、自分を押し殺して生きてきました。
ですが、前回記事にした、失礼なことを言われた出来事から、【他者に嫌われない生き方は捨てる】ことを決意しました。
自分の本当の気持ちを出した結果、誰かに嫌われる事があっても、それでかまわないし堂々としてればいいと思ったんです。
僕の場合は、これまで何度も自分を変えようと思いつつ、不安に引っ張られてなかなか帰れなかった。今回の出来事がある意味ショック療法になり、違う生き方を決意できましたが、もし生き方を変えなければ、またずっと同じ状況が繰り返されていたでしょう。
逆を言えば、「違う生き方をする」と決めれば、それだけで違った状況が現れてきます。
違う生き方をすると決意したので、この記事も書くことが出来ました。マイナスの循環を止める最終的な意思決定ができるのは自分だけです。
他者から好かれることに疲れたら、勇気を出して【別に嫌われてもいい】にシフトしましょう。
まとめ:嫌われないようにする生き方は、苦しみしか生まない。今すぐ本気でやめよう。
他者から嫌われないようにする生き方・好かれようとする生き方は、本当に恐ろしいです。
・自分にも相手にも嘘をつく
・自分が嫌いになる
・自分の本当の気持ちが分からなくなる
・人間関係が築けなくなる
・生きていることがむなしくなる
まさに、人生が虚無になります。
逆に、勇気を出して自分の本当の気持ちで生きることができれば、人生がどんどん上向いていきます。自分の本当の気持ちが分かってくるし、やりたいことも分かってきます。
これまでずっと嫌われないように生きてきたあなたへ。嫌われないように生きるのは、間違った生き方なんだよ。
だけど、遅い事なんて全然ない。間違った生き方に気づいた今この瞬間から、他人に好かれようとする生き方を捨てようよ。
そして本当の自分の気持ちを大切にして、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと言える生き方を選ぼうよ。
太陽