太陽です。
先日、引きこもりに関するとある勉強会に参加してきました。
そこで、元引きこもりの方の人生経験を聞く機会に恵まれたのですが、とても学ぶことが多く、数多くの気づきがありました。
それは、引きこもり脱出や就労を目指すだけではなく、今後の人生にも非常に役立ちそうなものでした。
今回は、勉強会で気づいた事を書いていきたいと思います。
引きこもりから変わりたいと思っている人にとっても、きっと何らかの気づきがあるのではないかと思います。
目次
勉強会の概要
今回お話をしてくれるのは、元引きこもりのAさん。
Aさんは大学卒業後に引きこもりになり、数年間とても苦しい時間を過ごされた。
そこから少しずつ回復していき、引きこもりを脱出された。
引きこもり脱出後は、短期アルバイトなどで働きながら就労経験を積み重ねて、現在はフルタイムで仕事をされています。
紆余曲折がありながらも色々な事に挑戦し、人と関わっていく中で、たくさんの学びがあって。
そして気が付けば、いつの間にか大きく成長し、元気を取り戻すことができたという事です。
勉強会のテーマは【変化】
実は、Aさんの話を聞くのは今回が初めてではないんです。
これまでに何度かお話を聞く機会があり、そのたびに小さな変化や気づきを話していただいて、僕も勉強になることが多かったです。
そんなAさんのお話を聞くのは2年ぶりくらいでしょうか。
この2年の間に、大きな変化があったと事前にお聞きしていたので、とても楽しみにしていました。今回の勉強会では「変化」メインテーマとして話をしてもらいました。
・引きこもり時代から、どのように変化して明るい気持ちを持てるようになったのか?
・なぜ変わっていくことができたのか?
・どのようにして仕事を続けれるようになったのか?
きっと、引きこもりの人が一番知りたい部分ではないでしょうか。
変わりたいと願っているのに、なかなか変われない。
一歩を踏み出したいのに、なかなか踏み出せない。
どうすれば元気になって、仕事も出来るようになるのだろう?
僕自身も、そんな悩みを抱えている一人。引きこもり自体は抜け出たものの、就労となるとなかなか上手くいかず、焦りがつのる日々です。
そんな折に、Aさんの変化についての話を聞く事が出来るということで、何かの気づきを得たいと思っていたんです。
大きく変化していたAさん
こうして始まった勉強会。Aさんは、この2年の自身の変化について、色々と話をして下さったのですが…
話が進むにつれて、すごく驚きました。
Aさんが、本当にものすごく変わっているのです。
前回から2年の時が経て、今日のAさんから感じられたのは「自信」でした。
まず思ったのが、自分の辛かった過去の事を大きく開示されていたこと。
普通、自分の辛かった過去の事なんて、なかなか他人に話せないものです。それなのにAさんは、自分の過去の事をはっきりと話されていました。
初めて聞く、聞いていて心が痛くなるような辛い話もあったけど、臆することなく。
それと、Aさんの「声」も以前とは違った感じに、とても明るい感じになっていたのも、びっくりしました。声というのは、自分の心がかなり反映されるもの。
きっと、内面の変化が声にも現れているんだなと思いました。
衝撃を受けた、とある言葉
そして一番驚いたのが、Aさんのとある言葉でした。それは、
「ずっとしんどかったけど、今ではふっきれた。最近、本当の意味で引きこもりを抜け出したと感じる。明るく生きれる時が来た」
というもの。
明るく生きれる時が来た。それをきっぱりと口にされてた。
はっきり言って、良い意味でとても衝撃を受けました。
この言葉は、本当に自信がないと言えない言葉だと感じたからです。
それをはっきり口に出せるという事は、Aさんは本当に元気になり、自分自身に自信を持てるようになったのだなあと思いました。
Aさんに変化をもたらした、2つの要素
そんな風に、大きな変化をしていたAさん。Aさんは、一体どのようにして変化していったのか?何故変わることが出来たのだろうか?
お話を詳しく聞いていると、Aさんが変化した要因は、次の2つの事が大きいのではないかと思いました。
それが、「小さなことを積み重ねること」「人と関わること」ということです。
1:小さなことを積み重ねる
Aさんは引きこもりの最中も、引きこもり脱出後も、その時その時で今の自分が出来る事を見つけて、何かしら行動をされていました。
その一つ一つは小さいものかもしれない。だけど、小さなものも積み重なると、ものすごく大きくなりますよね。
Aさんの大きな変化はどうやら、小さなことを積み重ねてこそなされたものではないか、と感じたんです。
引きこもり経験があると、どうしても焦りや不安感から、「もっと早く前に進みたい」「もっと色々やらなきゃならない」って考えてしまいがちです。
大きな事をやらなければいけないと思ってしまうのですよね。
その結果、焦りだけが先走って体が疲弊し、気持ちも沈み、結局動けなくなってしまう人も多いのではないでしょうか?僕も全くその通りで、何度同じ失敗を繰り返したか…。
ですが、Aさんは目の前の小さな一歩を踏み出し、それを積み重ねている姿を見せてくれたんです。
目の前の小さなことをする。
一見すると遠回りに見えるけど、実はそれが一番の近道なのではないか?
一歩一歩、地に足を付けて着実に前進しているAさんの姿を見て、そう思いました。
2:人と関わる
Aさんが体験談の中で強調されていたのが、「人と関わる事の大切さ」でした。
交友関係でも職場でも、人と関わって会話をしていく中で学んだ事がたくさんあるそうです。
その学びを積み重ねていくうちに、だんだんと明るく生きられるようになった。積極的に人と関わったことが、成長の大きな鍵になったという事でした。
そしてここからが大切な事です。
積極的に人と関わるというと、Aさんはもともと人と関わるのが好きとか、明るくて外向的な性格と思われる方もいるかもしれません。
けれど実は逆。Aさんはどちらかというと人付き合いが苦手で、内向的で繊細な性格という事です。
それでも、少しずつ人間関係を経験していくと、だんだん慣れていく。すると、相手との付き合い方も分かってくる。相手の事を客観的に見れるようになったり、相手の立場に立って考えられるようになったり、気づけば人間関係の幅が広がっていったそうです。
この話は、とても気付きが多かったです。
僕自身、昔から人と関わることは苦手したし、対人恐怖もありました。
だけど…もしかしたら、傷ついたのが人との関係であるなら、傷をいやして成長にするのに必要なのもまた人との関係なのかもしれない。
対人関係が苦手でも、苦手なりに出来るところからやればいいのかも?それを積み重ねれば、もっと人間関係の幅も広がり、世界も広がっていくかも。
もっと人と関わってみたい。そう思う事ができました。
仕事に関する話
引きこもりからの就労に関しても、たくさんのお話を聞く事ができ、非常に学びが多かったです。
別に詳しく記事を書いたので、こちらからどうぞ↓↓
Aさんからの最大のメッセージとは?
僕はAさんの話をこれまでに何回か聞き、引きこもりのしんどかった時期、いわば暗黒時代の事も教えてもらって知っています。そして今、とても変化した姿を見せてくれている。
「自分のように、明るく生きれる時が来る、と思ってもらえれば嬉しい」と。
人ってここまで大きく変わるものなんだ。人の成長を、目の当たりにした瞬間でした。
Aさんの変化そのものが、僕にとっては一番の気づきになりました。
これから頑張っていこうという勇気と希望をもらえましたし、この勉強会に参加して良かったと思いました。
人は必ず変われるはず。
Aさんが元気になった姿を見せてくれている事こそが、最大のメッセージでした。
まとめ:勇気を出して一歩を踏み出そう
こうして、今回の勉強会は終了しました。
本当に学びが多く、変化のための大きなヒントをもらう事が出来ました。
勉強会が終わってから考えていたことがあります。Aさんが目の前の小さなことを積み重ねることが出来た原動力は一体何だったのだろう?
それはきっと【勇気】ではないだろうか?
大きく変化したAさんも、最初の一歩はきっとものすごく怖かったはず。
人と関わる時も、最初はきっと不安だったはず。
その最初の壁を超えるのに必要なのは、勇気だと思うんです。
僕も今後の人生を、勇気をもって一歩を踏み出していきたい。きっとできるはず。
大きな気づきをくれたAさんに感謝です。
【この記事のまとめ】
①大きく変化した元引きこもりのAさんが、自身の体験談を話してくれた
②小さな事の積み重ねが、大きな変化をもたらす
③人との関りの積み重ねが、成長につながる
④最初の一歩は怖いけれど、勇気を出して踏み出す。
太陽