太陽です。
新型コロナがが猛威を振るっています。日々新たな感染者が増え続けていますし、有名人の訃報もあり、ニュースもコロナ一色と言っても過言ではありません。
僕も就職活動を始めたところですが、一気にコロナ不景気になり、正直に言って状況はかなり良くないと言えるでしょう。
「元ひきこもりの就活」というのはただでさえハードルが高いですが、それがコロナによってさらに上がってしまった感じです。
残念ながら、コロナによる日々の生活への侵食はまだまだ底が見えませんね。
そんな中、最近新たな問題になっているのが、「食品の買い占め」です。
特に東京ではそれが顕著らしい。僕は京都在住ですが、京都の大学でクラスターが発生したり、人混みへ行かないように要請があったり、すぐそこまでコロナが来ている感じがします。
ということは、京都でも「食品の買い占め」が起こっているのでしょうか?気になったので、買い物がてら様子を見てみる事にしました。今回はそのレポートとなります。人生に活かせる気づきもあったので、ぜひお読み頂ければと思います。
目次
業務スーパーに行ってみる
僕が最もよく行くスーパーが「業務スーパー」です。色んな食材が安いし、オススメのオートミールも置いてありますね。
(オートミールについてはこちらをどうぞ↓↓)
僕はだいたい週に1回業務スーパーに行き、1週間分の買い物します。
業務スーパーはかなり商品の出入りがあり、老若男女あらゆる方が来るので、スーパー全体の状況を知るにはちょうど良いかもしれません。
野菜や果物などの青果類は普通に商品が置いてありました。僕が必ず買う納豆もいつも通り並んでいる。
肉・魚類も変わらず商品が積まれている。
だが…今日僕が買い求めようとしていたある商品の前に行った時、いつもと違う光景が飛び込んできました。
それは「パスタ」のコーナー。
僕はパスタを普段からよく食べます。業務スーパーのパスタは500gで90円と安くて美味しいので、いつも購入しているのです。
普段は一角に山積みになっているパスタだが…今日は数えるほどしか置いてありません。
引っ越してきて4か月、業務スーパーに20回ほど行っていますが、こんなことは初めて。
もう一つは「胚芽押麦」。1kgで250円です。
通常の白米に混ぜて炊けば、食物繊維など不足しがちな栄養素が取れる、これもオススメの食材です。
いつもは山積みになっているが、これも一つも置いていませんでした。
もしかして、一部の食品の買い占めが京都でも始まっているのか…?行き慣れた業務スーパーに、いつもと違う雰囲気をなんとなく感じます。
パスタが変えなかったので今度はイオンモールに行ってみる事に。
イオンのスーパーに行ってみる
イオンでも、まずパスタコーナーに行ってみました。すると、オリジナルブランド1kg198円のパスタは完全に無くなっています。そのほかの有名ブランドの値段の高いパスタは残っていたものの、数は多くありませんでした。
となりにあるパスタソースのコーナー。通常イオンは品ぞろえが非常に多く、30種類ほどのパスタソースが置いてありますが、今日はその半分ほどしかありません。やはり、みんなパスタを多めに購入されているようです。仕方ないので、いつもと違うパスタを購入することにしました。
パスタの次は、食品のコーナーをいくつか見てみます。すると他に2か所、売り切れが発生して商品が置いてないコーナーがありませいた。
一つ目はカップ麺。全体的に数は少なめで、人気の商品はなくなっています。
二つ目は「切り餅」のコーナー。売り切れが発生して、棚がガランとしていました。
その他の野菜や肉、魚、調味料などは普通に置いてありましたが、買い物をしてる人を観察していると、なんとなくいつもより多く買っているような雰囲気を感じました。
(ちなみにトイレットペーパーは普通に置いてありました)
食品買い占めのうわさは、ある程度本当だった
業務スーパーとイオン、2つのスーパーに行ったが、確かに売り切れの商品が発生していました。
パスタ、カップ麺、切り餅、胚芽押麦。
どうやら、【常温】で【長期保存】できる【炭水化物系】の商品が品薄になっているようですね。
しかし、他の商品は普通に置いてありましたたし、品薄になっているのはほんの一部だけで、パニックなどは全く見られなかったです。
品薄商品よりも気になったのは、買い物客がなんとなく不安な感じをしてるように見受けられたこと。
これは、僕自身が不安になっているので、そのように見えたのでしょう。
品薄の商品も、買い占められたというよりは、普段それを食べない人がなんとなく買っていったり、日常的に購入してる人も多めに購入してるからではないでしょうか。
一人が10個も20個も買っていくというのではなく、「いつもよりちょっと多めに買っておこう」という人が増えた…という印象。
ただ忘れてはいけないのが、その「いつもよりちょっと多めに」の裏には必ず、「不安」が動機として潜んでいる事だと思うのです。
不安を避けようとすると、余計不安が強まる
買い占めるというのは、今それが本当に必要だから買うのではありません。
買い占めることによって、安心できるから買うんですね。みんなパスタを買っているのではなく、安心を買っている、という訳です。
つまり【買い占め=不安を避ける】という構図が成り立ちます。
ここで絶対に忘れてはいけない事があります。買い占めることによって、一時的に不安は解消されるかもしれません。しかし、残念ながら…その安心は長続きしません。不安は決してなくならないのです。
それどころか、買い占める=不安を避ける行為によって、より不安が強くなる。
不安を避けるための行為が、裏にある不安感をより強める結果になる…という事を覚えておかなければいけません。
ひきこもりの人がなかなか外に出られない理由
この構図は、ひきこもりにも当てはめることができます。
ひきこもっている人は、中々外に出るのが難しいです。なぜなら、ひきこもりの人にとって、「外に出る」という事はとてつもなく不安だからです。
そこで、不安を避けようとして家にいることになるのですが…『外に出るのが不安だ』という気持ちは、家にいることによってさらに強くなってしまうんです。家にいても不安はなくなる訳ではなく常に存在します。
不安感が強くなった結果、次にまた外に出ようとしても、前回より不安が強くなっているので余計出にくくなる。そして、不安を避けようとして家にいて、不安感をさらに強固にしてしまう……
「不安なので外に出れない」→「家に居続ける」→「その結果不安感が強くなる」→「さらに外に出るのが難しくなる」
不安で外に出られない人は、このパターン化された無限ループの中にいるのだと考えて下さい。以前の僕もそうでした。
このループをどのようにして断ち切るのか?それがひきこもり脱出をする時に一番大切な事であると同時に、課題であると思っています。
まとめ:行動の動機を知ることが大切
不安だから買い占めてしまうというのは、僕も人間なのでよく分かります。それだけ不安というのは、人間にとって行動の大きな動機になるからです。
だけど、いつも不安から行動すると、「常に不安に振り回される人生」という事になってしまいます。
大切なのは自分の行動の動機を自分でしっかり知っておく事だと思います。
不安から行動してしまうのは仕方ないが、「自分は今不安だからこの行動をしてしまった」と認識できれば、不安をコントロールするための第一歩になるはず。
自分の選択の動機を、常に知っておく。人生を生き、選択をするうえで、大きな助けになると思っています。
今回の新型コロナは、不安との向き合い方が試されているのかもしれません。
・ずっと不安に振り回され続けるのか?
・不安を認識して冷静になり、真に必要な行動を取れる準備につなげられるか?
その分岐点にいるような気がします。
太陽