時事問題

引きこもりに朗報!政府が集中支援策を公表。その中身を検証!

引きこもりからの就職を目指す修羅、太陽です。

引きこもりから頑張って就職し、人生を変えましょう。

今回は、政府が2019年5月29日、就職氷河期世代の集中支援策を公表したニュースについてです。

2019年5月30日の新聞にて知りました。

その支援策の内容・期待できる事・課題などについて考えてみたいと思います.

目次

就職氷河期世代とは?

ここ4,5年ほどは、「売り手市場」といわれていますね。

いわゆる、就職活動する人がすごく有利な状況です。

 

しかし・・・25年ほど前、就職氷河期と呼ばれる時代がありました。

就職活動がめっちゃ不利な時代。

バブル崩壊後の不景気で、正社員として就職する事が極端に難しかった時代です。

(私は、2002年大学に入学した直後に引きこもりになったため、就職活動はしていないのですが)

 

就職氷河期世代とは、就職氷河期に高校や大学を卒業した人たちのことを指します。

 

だいたい、1993年ころ~2004年ころ。

2019年現在、30代半ば~40代半ばの人が該当します。

就職氷河期世代の問題

就職氷河期世代の人は、非常に正社員になりにくかったため、やむなく非正規として働かざるを得ない人たちが激増しました。

当然、所得も低く、社会保険料を十分に払えない人たちも多いです。

いわゆる、社会的弱者です。

 

そして、非正規から正社員になるのは、大変です。

 

なぜかと言うと・・・

正社員の経験が無いというだけで、偏見の目で見られてしまうからです。

 

また、非正規すら叶わず、就職活動に失敗して、そのまま引きこもりになってしまった人たちも、かなりいらっしゃいます。

ひきこもりの方は、正社員になるための難易度は、さらに跳ね上がる。

やはり、偏見が大きいです。

 

引きこもり=人生終了した落伍者 という社会的イメージが完全に定着しています。

無能として見られるだけでなく、何をしでかすか分からない、協調性のない厄介者という先入観に支配されてしまうからです。

 

ほとんどの人は、引きこもり=悪という図式になってるでしょう。

引きこもって、一体人生何やってるの?という感じ。

 

で、非正規の人や引きこもりの人は、いざ元気になって、就職活動始めよう!正社員になろう!と思っても・・・

先入観・履歴書の空白・経験不足などから、いわゆるフツーの人と比べて

正社員難易度・人生難易度が極端に高くなってしまいます。

ここがかなりの問題です。

引きこもりは、社会的に生き辛さを強制されている

引きこもりというだけで、人格すら否定されかねない場面も多いでしょう。

実際、私も支援団体で引きこもりの人にたくさん関わってきましたが・・・

 

自己肯定感の低い人が多い。

自信を持てず、苦しんでる人が多い。

 

それはやはり、社会のイメージが引きこもり=悪とみなしている影響がかなり大きいです。

 

ちょっと人生でつまずいて、数年引きこもっただけなのに・・・

その後一生、生き辛さを強制されてしまう事だって起こりかねない。

もちろん社会は、引きこもりの人を「自己責任論」でくくります。

「そうなったのは、努力しなかったあなたが悪い」というワケですね。

 

確かに、自己責任な部分もたくさんあるのは間違いないですが、100パーセントその人が悪い、という訳では決してないと思っています。

社会的に生き辛さを強制されている部分も少なからずあります。

 

日本では、一度人生につまずくと、やり直しがききにくい。

しかも、お前が悪いの自己責任論。

それも生き辛さにつながっています。

 

もう少し、一度人生につまずいても、やり直しやすい社会だったら・・・と何度も思っていましたが。

ここに来て、就職氷河期世代への集中支援!

個人的にはけっこうビッグなニュースでした。

政府が集中支援を決めた理由

これには、引きこもり・非正規の人が正社員になれず、社会的弱者として年を取り、将来的に社会保障費が激増し、財政を圧迫することを防ぐため、という理由が一番なようですね。

 

「問題がこれ以上複雑になる前に、手を打っておこう」という短絡的な意図を感じますが・・・

私としては、社会全体の意識がこれをきっかけに変わるのかもしれない、と好意的に受け止めています。

気になる、集中支援策の中身

それでは、政府が公表した支援策の中身を見てみましょう。

 

・やはり、対象となるのは就職氷河期の人たち

・都道府県が、人手不足の業界と連携。

・就職氷河期世代の人を積極的に採用したり、待遇を改善することにより、社会復帰を後押しする

―――

・非正規が正社員になれるよう、就労支援をを強化

・ハローワークに専門窓口を設置

・人手不足業界と連携し、短期間で資格を取れるようにする

・世代を限定した求人をするように働きかける

・若者サポートステーションの対象年齢を、40歳未満から50歳ごろまで引き上げ

 

・・・などです。

個人的には、少しでも引きこもりの社会復帰がしやすくなるなら、とても良いのではないかと思います。

この支援策により、助かる人がたくさんいる事も間違いない。

反面、疑問に思うところもあるのも確かです。

今回の集中支援策で、疑問に思っている事

一番疑問に思うのは、引きこもりに対する偏見が変わるのか?という所。

おそらく、すぐには変わらんのではないか、と思ってます。

 

人々の間に定着してしまった観念・思考を変えていくのは、かなり大変でしょう。

今回の支援も、とりあえず引きこもってる人を働かせれば、問題解決!

・・・的な感じも受けました。

 

もっと社会全体が、

「引きこもってもやり直せる」

「つまずいても安心して暮らせるように」

という方向にシフトして行くのが、根本的な問題解決だと思います。

 

安心して生きれるようになれば、余裕も生まれて、社会全体がもっと支えあうようになれると感じる。

根本的な変革は、自分で行わなければならない

政府が、こうして支援策を打ち出してくれたのは、本当にありがたいことですし、

サポステの対象年齢が上がれば、助かる人もかなりいると思います。

ですが、こういった支援策は、対処療法的な感じですね。

 

引きこもり・生き辛さは、サポステの対象年齢が上がったから解消されるものではないです。

 

本当の意味で生き辛さを抜け出し、引きこもりを抜け出し、自分の意志で歩いていくためには、根源的なものを変えていかなければいけない・・・と強く思いました。

 

それは、やはり

「自分の内面を変えることにより、外の世界の結果を変えていく」

ということ。

 

当ブログで主張している、一貫した考え方に基づくものです。

 

自分の根本を変えていく手助けをすることが、このブログの役割というか、使命なのかなと改めて思います。

一人ひとりが意識を変えていけば、もっと生きやすく、幸せな世の中になるんじゃなかろうか、と。

 

もちろん就職のための情報も随時発信していきます。

内面を変えるための情報も。2つとも発信していきます。

 

今回打ち出して頂いた、集中支援策の助けも借りながら、

内面の変革も進めて、外面・内面両方で実行していきましょう。

必ず、道は拓けていきますから!!

この記事のまとめ

・政府が、就職氷河期世代への集中支援策を公表。

・引きこもりの就労や、非正規労働者の正社員化を後押し。

・大変ありがたい事ではあるが、根本にアプローチしてるとは言い難い。

・根本を変える情報・アプローチは、このブログで発信。