引きこもり

僕の暗黒の引きこもり時代の話。今だからこそ分かる大切な事がある

太陽です。

今回は、僕が引きこもっていた時の事について。

何が引きこもりの引き金になったのか?

引きこもっている時にどんな事をしていた?

引きこもりの最中、どんなことを考えていた?

などについて、詳しく書いていきます。

かなり個人的な内容になるので、需要があるかどうかは分かりません。

ですが、引きこもり当事者や引きこもりの家族がいる人にとって、【引きこもりの事例の一つ】として、僕の引きこもり経験を参考にして頂けるのではないかと思いました。

また、非常に心のしんどくなるような描写も一部ございますので、最初にお伝えしておきます。

目次

引きこもりの引き金になったもの

僕が引きこもりだったのは、20~26歳の頃。その中でも20歳~23歳の3年間は、あまりにも苦しい暗黒の時代でした。(それ以前の幼少期~高校生の事については、僕の引きこもりに至る原因や、生き辛い人生が形成された時期なので、また後日記事にする予定です)

僕が引きこもりになった、引き金とも呼べる出来事があります。それが、大学に入学した事でした。

大学に入学する直前には、人生に対してひどく生き辛さを感じていて、うつ病の前段階のようになっていたので、もはやいつ爆発してもおかしくない状態ではあったんです。

それが大学の入学が引き金となって爆発した…という感じですね。

大学は非常に自由度の高い所です。どの講義を取るか、どんな風に単位を取っていくか、全て自分で決めれるんです。しかし裏を返せば「全て自分で決めなければいけない」のですね。

高校生の終わりまでに、すでに相当心が病んでいた僕は、自分の今後の人生について全く考えてきませんでした。

常に流されるように生きてきて、人生を自分で決める経験などなかった。大学も、親が行けというので仕方なく行ったという感じだったんです。

それがいざ大学に行くと、あまりにも場違いのように感じ、入学式の当日に一気に調子が悪くなりました。そして1週間ほどで大学に行けなくなりました。

いつ壊れてもおかしくなかった心の堤防が、大学入学がきっかけで決壊したんです。

引きこもり直後

こうして、大学に入ってすぐに引きこもりになってしまった。大学にはいかず、ろくに外にも出なくなり、鬱々とした気持ちで家に居るようになりました。

引きこもり直後、まず襲ってきたのが『生きているのが辛い…』という気持ちでした。

『自分は一体なんのために生きているのだろう?』

『生きているのは苦しみでしかない』

『死にたい』

という気持ちです。

とにかく、生きている事が苦痛で苦痛で仕方がなかった。

ご飯を食べると生存してしまうので、食べる事が嫌になり、だんだん食が細くなるという症状も出てガリガリに痩せていきました。

うつ病の他に、拒食症のような症状も出てたのではないか?と思います。

アルバイトをしなければいけない

大学にも行かず、仕事をするわけでもなく、ずっと家に居る。そしたら、だんだん不安感が強くなってきたんです。

『このままずっと家に居たら、僕はどんどんダメになっていくんじゃないか?』『僕の将来は真っ暗なんじゃないか?』そんな将来への焦りと不安が、どっと押し寄せてくるようになったんです。

とにかく家に居る事が不安で不安で。何もしてない事が怖いんです。何でもいいから、何かやらなければいけない。

そこで僕は、不安に突き動かされるようにアルバイトをする事にしました。

しかし、これが新たな転落への第一歩になるとは、この時はまだ知る由もなかったんです。

バイトを探し始めると、案外すぐに見つかりました。

ですが、精神が不安定な状態で始めたアルバイトが、続くわけないですよね。すぐに気持ちがしんどくなり、3日ほどでやめてしまったんです。

悪循環で、どんどん落ちていく

アルバイトを続けられなかったことで、今度は自己否定感が出てきます。

『自分はアルバイトも続けられないのか…』と、自分を責める気持ちですね。

アルバイトをやめたら、また引きこもり。ずっと家に居ます。すると今度は、家に居る事でまた将来への不安感が出てきて、アルバイトを探す事に。

ですが、不安定な精神状態では長続きせず、すぐに辞めてしまう。

①家に引きこもる

②家に居る事で不安になり、アルバイトを探す

③アルバイトをすぐに辞めてしまい、自己否定だけが強くなる

この悪循環をえんえんと繰り返し、抜け出せなくなってしまったんです。おそらく10回以上は繰り返したと思います。

20歳で引きこもりになり、1年半くらい経って。気が付けば、僕の精神はズタボロになっていました。

自分否定感から自己無価値感に襲われ、自分で自分の事をゴミクズとしか思えなくなっていました。

うつ病にもなっていたと思います。

対人恐怖症に陥る

悪循環でもがく過程で、新たな症状が出てくるようになります。

それが【対人恐怖】です。

アルバイトも長続きしない、勉強もしない、何もせず家に引きこもっている。自分で自分の事をゴミと思っている。すべてがダメ。こんな僕を見て、他の人はどう思うだろうか…?

きっと悪く思うに違いない。僕をゴミだと思うに違いない。そう考えると、だんだん他人が怖くなってきたんです。

やがて、道で他人とすれ違う事すら怖くなりました。全ての人が僕の事を責めてくるような感覚に襲われました。

家の中で暴れるように

この頃から、いよいよ精神的な不安定さが腐敗しだし、激しい症状が出るようになってきました。

具体的には、家の壁をなぐって穴を開けたり窓ガラスを割ったり、家の中で暴れる。

大声をあげる。 自分で自分を傷つける自傷行為をする…などです。

親にも、大変な迷惑をかけてしまった時期。

この時期は、精神が混乱を通り越して、錯乱していました。自分でも、訳が分からない状態になっていました。

その後も生き辛い気持ちはどんどん増していき、どんどん苦しくなっていく。それを止めることが出来ませんでした。

未遂

そして22歳になる直前。引きこもって2年が経ったころ。

ある日、どうしようもなくしんどくて、苦しくて、絶望しか感じられなくて。

目の前が真っ暗になりました。もうこれ以上生きている事はできない。

僕は全てを終わりにしようと思い。自殺を図りました。

幸か不幸か、親に発見され、未遂におわりました。そのまま救急車で運ばれて一命は取り止めました。

抜け殻になる

この出来事を境に、激しい症状はおさまっていったのですが…なんというか、魂がなくなった抜け殻みたいになりました。もうアルバイトも探さず、ほとんど家に居て引きこもっていました。

昼夜は逆転気味。1日をぼーっとして過ごしました…。TVゲームばかりしていた記憶がありますね。

今にして思えば、この頃は引きこもりの安定期というものに入っていたと思います。

このあと、23歳で心療内科に通院しカウンセリングを受けるようになるまで、1年間の時間を要することになります。

話の続きは、こちらになります↓↓

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まとめ:今思い返しても辛い時代

以上、僕の引きこもり時代のお話でした。今だからこそ冷静に振り返れますが、当時は本当に暗黒の時代でした。特に21~22歳の間は、地獄の様でした。

今になって言える事は一つ。人生どんなに苦しくても、必ず苦しみの終わりは来るという事です。

今とても大きな苦しみを抱えている人もいると思いますが、それを覚えていて欲しいです。

現に僕は、真っ暗な引きこもり時代を抜け出して、今こうして生きています。将来への目標もあります。

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これも、引きこもり経験があったからこそのものだと、今では思っています。

今はしんどくても、必ず良い時がくるから。明けない夜はない。

【この記事の3つのまとめ】

①大学入学をきっかけにして、一気に引きこもりになった。

②引きこもり時代、悪循環を止められず、どんどん壊れていった

③どんな苦しみも必ず終わる。明けない夜はない

太陽