引きこもり

読売新聞の記者さんに、引きこもりについて取材を受けた話。

太陽です。

縁があり、読売新聞の記者さんに取材を受ける機会がありました。

そこで、引きこもりに関して、色々な事をお話しました。

 

引きこもりについて、社会全体の意識が変わり、みんなで支えあい、引きこもり経験者でても暮らしやすい世の中になれば・・・と常々思っていますが、

今回の取材体験も、社会の意識を変える事につながればいいなと思います。

目次

とある1本の電話から、今回の縁があった

今日をさかのぼる事、2日前。

うちの団体に、一本の電話があったんです。

それが今回、取材をしてくれた読売新聞の記者さんからでした。

 

取材目的をお聞きすると・・・なんでも、もうすぐ実施される参議院議員選挙と連動するお話だそう。

有権者に、「今現在社会で問題になっていること」について詳しく知ってもらい、選挙の候補者選びの参考にしてもらうための記事を書かれるそうですが、

その社会問題の1つとして、引きこもりの事を取り上げて頂けるということらしいです。

 

出来れば引きこもり経験者で、今は外で活動している人のお話を聞きたいということ。

その条件を満たし、支援団体でスタッフもしてる僕が選ばれたというわけです。

 

僕は今回の取材を、チャンスと捉えました。

 

引きこもり問題について、広く社会に知ってもらうきっかけになり得るし、

取材を受けて自らの経験を記事にしてもらうことが、

僕自身の成長に絶対つながる・・・!

と思ったんです。

こんな機会はめったにないですし。

ですので、僕もぜひお話をさせて頂きたい、と二つ返事で承諾しました。

カフェにて、取材を受ける

という事で、本日。取材を受けてきました。

待ち合わせのカフェに到着して、しばらくすると読売新聞の記者さんがやって来ました。

カフェに入り、ちょうどいい席が空いていたので、そこに座って早速取材が始まりました。

 

まずは、うちの支援団体について、詳しくお話します。

支援団体の名前の由来、団体の特徴、どんな支援をしているのか、などなど。

 

次に、僕の引きこもりの経験を、重要な部分をピックアップしてお話しました。

・引きこもりになった原因

・引きこもってる間、どんな事を考えていたか

・引きこもりから脱出したきっかけ

などです。

引きこもり最大の問題。引きこもりと仕事について

そして、引きこもりでは最大の問題であろう「引きこもりと仕事」について、かなり色々お話しました。

 

仕事に関する不安や、引きこもり経験者が就職するにあたってどんなハードルがあるか?

僕自身、引きこもり時代から何回か就労経験があるのですが、その時しんどかった事や仕事を続けられなかった理由。

 

引きこもりの生き辛さについて、自分の意見や社会の風潮などもあわせて話しました。

 

そこからさらに、先日起こった引きこもりに関する2つの大きな事件・・・川崎殺傷事件と元農林水産省事務次官の事件も話題に。

8050問題の話、親が年老いて生活できなくなる不安。

先ごろ政府が公表した、就職氷河期世代への集中支援策についての意見など。

時事問題もかなり登場しました。

なぜ、引きこもりを隠してしまうのか。その理由は?

引きこもりについて誰にも相談できず、世間から隠してしまう事例が多いという事についても話しました。

 

やはり、世間では「引きこもり=悪いもの」という認知が浸透していて、特に日本はみんなと一緒の道から外れる事を極端に嫌がる傾向があるので、誰にも相談できず孤立してしまうこと――

引きこもりについて、事件にあったようなイメージだけが一人歩きしていて、

みんな引きこもりの実情をよく分かっていないこともあると思います。

 

僕の意見として、誰にも相談せずに孤立してしまうのは絶対に良くない。

 

家だけでなく、外の世界に「居場所」があることがとても大切で、引きこもり支援団体がその役割を担っている事。

僕自身の経験から、順序を踏んでいけば、必ず引きこもりから脱出できる事などもお話しました。

 

今、就職に向けて頑張ってる事、サポステに通ってる事なども全部話して。

記者さんは、引きこもりの話、僕個人の経験にもかなり興味を持って頂いて、熱心にメモを取っていらっしゃいました。

 

記事に使うかもしれない写真を撮ってもらった

新聞は、記事だけでなく写真もセットで載せる事がほとんどらしく、

その記者さんも専用のカメラを持ち歩いていらっしゃいました。

 

使うかどうか分からないが、もしよければ僕の写真を撮ってもいいか?と聞かれたので、

大丈夫です、顔出しもOKなので、使ってもらってもいいです、とお伝えしました。

 

もしかしたら、顔写真入りで記事が新聞に載るかも知れませんね。

でも、それすら経験になるし、必ず成長につながるし。

成長につながる事は、貪欲にやろうという気持ちがすごく高まっているみたいです。

記者さんの社会人としての経験を聞く

一通り取材の話が終わった後、その記者さんの社会人経験についてお聞きしました。

 

僕とかなり年齢が近く、就職氷河期世代真っ只中で、就職活動がものすごく厳しかったそうです。

 

その後社会人となって頑張ったお話や、転職を経験されたお話、色々失敗したけど、

その中で経験を積んで、打たれ強くなっていったお話など。

 

社会人として活動されている色んなお話を聞けたことが、ものすごく勉強になりました。

やっぱり人との出会いで、色んな経験ができるんだなと強く思いました。

そして、やっぱり雑談が役に立った!

さらに趣味の話や、僕がロードバイクに乗ってる話など、雑談しました。

 

やはり!ここでも雑談がめちゃめちゃ役にたちました。

サポステでの面談といい、昨日のゲーム交流会といい、今日の取材といい。

雑談の力は相当なものがありますね。

 

記者さんに、もしよければうちの団体に取材に来ませんか?とお尋ねした所、ぜひ行ってみたいです!と言って頂けました。

 

これも、雑談のおかげかもしれません!

こうして、記者さんとのお話が終わりました。

2時間ほどお話してたのですが、かなりあっという間に過ぎました。

今回、取材を受けてみて気づいた事

最近、初めての方とお話しする機会が非常に多い僕ですが、今回記者さんの取材を受けお話をして、改めて思いました。

やっぱり他者とつながりを持つ事は、すごく大切です。

 

人間関係から得られる学びや気づきは本当に深いですし、貴重だなあと思います。

僕は引きこもりで対人恐怖もあって、ずっと人間関係を築けなかった長い期間があったからこそ、そう思うのかもしれません。

 

それと、今日のお話も楽しかった。

取材のお話も、雑談も、ものすごく楽しかったんです。

 

もしかしたら、僕は人と話す事が好きなのかも?と最近思っているんですが、

どうやら、本当にそのようですね。最近、人と話す事が楽しいし、嬉しい。

 

もちろん今後、就職してさらに世界を広げていけば、イヤな人間関係とか、付き合いたくない人とか、出てくるかも知れません。

傷ついたり、落ち込んだりもあるでしょう。

 

ですが、それすらも経験ですし、そこからの学びも絶対ある。

勇気を持って、色んな経験にチャレンジしていこうと思いました。

 

引きこもっている人、人間関係を築けなくて悩んでる人にお伝えしたいのは、今自分に出来る事をコツコツやっていけば、それが積み重なって、達成したいと思っている事に必ず近づけるということ。

積み重ねていけば、勇気も出せるようになります。

本当に、今できる事に意識を集中して、コツコツやっていきましょう。

 

太陽