有名人から学ぶ

藤井聡太七段が負けた対局で見せた、勝ち負けを超える真の強さが勉強になる

太陽です。

僕は昔から将棋が好きで、テレビで将棋のタイトル戦やNHK杯をよく見ます。最近はアベマTVというネットテレビで将棋チャンネルがあり、色んな対局をを見る事ができます。

将棋というと、なんと言ってもいま一番有名なのは藤井聡太七段。最年少記録の14歳2か月で将棋のプロ棋士になり、デビューから29連勝という新記録を作ったことは記憶に新しいですね。

現在(2020年7月11日)17歳の現役高校生で、将棋のタイトルに2つ挑戦中です。

ワイドショーなどでもよく特集されているので、将棋の事を知らない人でも藤井七段のことは知っている人は多いでしょう。

僕も藤井七段の対局は毎回見ているのですが…その中で改めて藤井七段がすごい!と思った事があるんです。

目次

第91期ヒューリック杯棋聖戦、第三局

藤井七段がすごいなと思った出来事は、藤井七段が勝った対局ではなく負けた対局で見つけました。7月9日(木)にあった第91期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負の第3局です。

相手は棋聖を含め三冠を保持している、現役最強の棋士と言われる渡辺明棋聖。

第1局と第2局は藤井七段が快勝し、この対局に勝てば初のタイトル奪取という大一番でした。

しかし第3局は、研究を重ねてきた渡辺棋聖が中盤以降徐々に差を広げ、藤井七段に反撃のスキを与えず勝ったという一局でした。藤井七段の初タイトル奪取への挑戦は次の対局に持ち越しとなりました。

だがこの試合で、一見すると見落としがちな所に、藤井七段のすごさを見つけたんです。

負けたのに藤井七段がすごいと思った理由

勝ったならともかく、藤井七段が負けた対局。一体どこかすごいと思ったのか?

それは最後の投了の瞬間にありました。

将棋では最後、負けている方が頭を下げ、投了しなければなりません。「負けました」と告げて。その瞬間、負けた方はものすごく悔しいはずですよね。

この時によく言われるのが…

どんなに悔しくても、しっかり頭を下げ、はっきり「負けました」と言えない棋士は、どれだけ才能があっても絶対に上には行けない

ということだそうです。

藤井七段は最後の投了を告げる時、誰よりも深々と頭を下げ、はっきりと「負けました」と言っていたんです。見ていて気持ちいいくらいの投了姿。

藤井七段の対局はずっと見ていますが、これまで藤井七段に負けて投了をしたどの棋士よりも潔い投了でした。

 

はっきりと負けを認めれることが次につながる

この藤井七段の投了の場面を見て、負けた対局でしたがものすごく感動しました。

藤井七段は礼儀を大切にされる方ですし、自分より一回り以上年上の先輩棋士との対局という事で、相手に敬意を払っているという事もあるのは間違いないでしょう。

ですが、ここまでしっかりと頭を下げる棋士は初めてです。

藤井七段の投了姿を見て、今後もっと強くなってさらに活躍されるのは間違いないと思いました。

ちなみに藤井七段は勝った対局でも相手に対して深く頭を下げます。対戦相手に対して深い敬意を持っているのだなと思います。

まとめ:当たり前の事を当たり前に出来る強さ

負けを認めるのは、面には出さなくても、ものすごく悔しいはずです。

だけど負けた時は、しっかり投了するのは相手への礼儀でもあり、ある意味当然の事でしょう。

その当然の事を当然のようにしている藤井七段。当たり前の事を当たり前に出来る事の強さです。

これは何も将棋の対局だけでなく、普段の生活の中でも同じことが言えると思います。

例えば、きちんと挨拶をする、約束は守る、助けてもらったら感謝やお礼を伝える、自分がミスをしたら人のせいにせず謝る…など。

一見すると当たり前のことですよね。

だけど恥ずかしながら、僕自身はこの当たり前のことが出来ない場面が多いです。

それでは信頼も失うでしょうし、生きづらさが増す原因になっているのかもしれないと感じました。

藤井七段が負けた対局で見せた、勝ち負けを超える真の強さ。

僕も藤井七段のような、当たり前の事を当たり前に出来る強い人間になりたいと思いました。

・将棋の棋士は、負けた方は投了しなければならない

・藤井聡太七段は負けた時に、誰よりも深く頭を下げていた

・当たり前の事を当たり前に出来ることは、強さにつながる

太陽