太陽です。
前回、「新習慣・運動で生活を向上させる」事について記事を書きました。
その時の記事はこちらをどうぞ↓↓
でも、体に良いって分かってる、けど続かないのが運動ですよね?
・どうしてもキツくて続かない
・運動する時間がない
・面倒だから後回しにしてるうちにやらなくなる
運動を始めたけど続かなかったという人は、こんな経験をしているはず。
ですが!なかなか運動が続かないのには、大きな理由があるのです。
今回は、運動がなかなか長続きしない理由と、運動を継続する分かりやすい方法を提案しますので、興味のある方はぜひ試してみて下さい。
目次
運動を続けるカギは「習慣化」にあり
結論から書きます。
運動をどうやって継続させるか?その鍵は「習慣化」にあります。いかに習慣に出来るかが成功の最大の秘訣です。
それでは習慣とはいったい何でしょう?
これは僕の考え方ですが、「習慣とは1日の生活の中にそれをするための時間が確実に組み込まれている」「やるのが自然で、当たり前になった状態」だと思っています。
分かりやすい例が「歯磨き」。ほとんどの人にとって歯磨きをするのは自然で、どんなに忙しくても歯磨きの時間は取りますよね。歯磨きするのが当たり前…という感じだと思います。
これが完全に習慣化した状態です。そして、運動もこのレベルまで持ってこれれば、簡単に続けられるはず。
運動を習慣にするのが、続けるための唯一の方法と言っていいかもしれません。
逆に言えば、もし習慣化できなければ、続けるのは難しいと言えるでしょう。
習慣化をさまたげる、生物の機能があった
ですが…この習慣化が、分かってはいるけど難しいのですよね。新しい習慣を作るのがとにかく大変です。
それは一体なぜなのか?ちゃんと理由があります。それには「人の生物としての機能」が関係してきます。
その機能とは、ホメオスタシス(恒常性)と呼ばれる機能。
高校の生物の授業で習うので、聞いたことがある方もいるかもしれません。
ホメオスタシスとは、「生物の内部環境を一定に保ち続けようとする働き」。
分かりやすい例だと、
・体温を一定に保つ
・血糖値を一定に保つ
・風邪をひいたり怪我をしても、時間が経てば治る
これらはすべて、ホメオスタシスによるものなんです。まさに、生存のために必須の機能と言えるもの。
ところが!新しい習慣を作ろうとする時、このホメオスタシスが抵抗として働き、邪魔をしてくるのです。
新習慣って、これまでは必要なかったものですよね。すると、ホメオスタシスから見て「排除すべき対象」になってしまう訳です。
これが運動がなかなか続かない最大の理由。つまり意志が弱いのではなく、生命体としての機能の問題だったという事です。
ちなみに、ダイエットが長続きしないのも、英語の勉強が長続きしないのも、全く同じ理由によるものです。
思い切り簡単な事から始める
それなら一体どうすれば、新習慣を構築することが出来るのか?
ここからが今回の本題です。
答えは、「思い切り簡単な事から始める」です。
余裕すぎる思い切り簡単な事から少しずつ始め、毎日少しでもいいから時間を作って、体に習慣をすり込んでゆくのです。
なぜかというと、ホメオスタシスの防御網に引っかからないようにするため。
たとえば、いきなり1日1時間のランニングと腕立て・腹筋・背筋を100回ずつやるとしましょう。
最初の2,3日は出来ても、長続きしないのは目に見えていますよね。
理由は簡単。これまでの習慣を維持しようとするホメオスタシスの防御網に引っかかり、排除の対象になってしまうからです。
という事は、ホメオスタシスの防御網に引っかからないような簡単すぎる事から始めて、徐々にすり込んでいけば、いつの間にか新習慣が出来上がっているはず。
これが簡単な事から始める理由です。
まずはスクワット1日1回から始める
最初は、1日1分…いや、1日10秒で構わないので体を動かすところから始めましょう。スクワット1回、腕立て1回などでも構いません。
これだとさすがにホメオスタシスの防御網に引っかからないでしょう。
とにかく、これくらいなら全然余裕!という事から始め、毎日続けていくんです。
この時大切なポイントが2つ。やった後は自分を褒める事と、出来ない時があっても自分を責めない事。
やった後に自分を褒めると、『次もやろう!』という気持ちに繋がります。
もしできずに自分を責めてしまったら、嫌な気持ちを感じ、続かない可能性が高いです。
決して無理をせず、余裕すぎる運動から始めるのがポイントです。
運動をして、もし「不快」を感じたなら、それはホメオスタシスの防御網に引っかかった証拠。
必ず不快を感じない範囲にとどめましょう。
慣れてきたら、少しずつ量を増やしていく
余裕すぎるユルい運動でも毎日続けていると、時には『いつもより少しだけ頑張ってみようかな』という日も出てきます。そんな時は、いつもよりちょっと頑張ればOK。
時には『今日はあまりやる気が起きない…』という日もあるでしょう。そんな時はいつもの半分だけやるとか、思い切って休みます。また次の日やればいいんです。
これを繰り返していくと、だんだん習慣化してくるんです。
僕の感覚ですが、だいたい1か月くらい続けると定着し始め、3か月続けるとほぼ習慣にすることが出来ます。
実は僕もこの方法で運動の習慣化に成功しました
ロードバイクを始めた頃は、運動する習慣がなかったので、したりしなかったりが続いていて。
ですが毎日5分でも運動することから始め、少しずつ量を増やしていった結果、今では毎日1時間ほど運動するのが当たり前になりました。
これは僕に続ける才能があったのではなく、上手いこと習慣化したからに他なりません。誰にでも出来る事です。
プロのアスリートなんかは、一般人は想像もつかないほどのハードワークをしていると思います。これも本人にとってはそれが普通で、習慣化のなせる業です。
習慣化は運動以外にも応用できる!
ホメオスタシスの防御網を突破して少しずつ習慣化する方法は、運動以外にも使えます。
例えば、英語の勉強を習慣化したいなら、英単語を1日1個覚えるところから始めるんです。
部屋の片づけを習慣化したいなら、1日1分の片づけから始める。
簡単な所から続けているうちに、だんだん習慣として定着し、気が付けばやるのが当たり前という状態になっている事でしょう。
僕は昔、抗うつ薬を飲んでいた時期があるのですが、少しずつ量を減らて断薬に成功した経験があります。
これもホメオスタシスの防御網に引っかからないように、少しずつ行ったからこそ達成できたものです。
(その時の記事はこちらをどうぞ↓↓)
衝撃の事実!ひきこもりも習慣だった
ここで、びっくりするような事実をお伝えします。ひきこもりというのも、実は習慣なんです。
ずっと家にいるうちに、それが習慣として定着し、外に出る事に抵抗を感じるようになってしまった状態。
家にいると、ふさぎ込んだり、暗い考え方ばかりしてしまう事もあると思いますが、それも習慣。暗いことばかり考えているうちに、それが定着して当たり前になってしまったのです。
こうなってしまうと、外に出る事自体がこれまでの習慣をおびやかすものとなり、ホメオスタシスが働くので外に出ることに抵抗や不安を感じるのです。
習慣のエネルギーは極めて強力なので、ひきこもり脱出が難しい理由もここにあります。
ですが、これもアプローチは同じ!今やれる事を少しずつ無理なく続けていくことで、ひきこもり脱出につながる習慣を構築する事が出来ます。
ひきこもり脱出のために、家の中でもやれる事をまとめた記事はこちらをどうぞ↓↓
まとめ:習慣は新しく作れる!
いかがでしたでしょうか。習慣のもつエネルギーについて、お分かり頂けたのではないかと思います。
突き詰めていくと、日常のほとんどは習慣で出来ているものです。
そのほとんどを無意識で行っているのです。中には、良い習慣もあれば、悪い習慣もあるでしょう。
運動をはじめ、新しく取り入れたい習慣があれば、少しずつすり込むことで自然に構築することが出来ます。
習慣は、自分で作れます!今この瞬間から、自分が作りたい習慣を作るための1歩を始めましょう。
・運動を続けるには、「習慣化」が必須
・習慣化を妨げる機能「ホメオスタシス」を知る
・ホメオスタシスに引っかからないよう、簡単な事から始める
太陽