ロードバイク

レース優勝の裏側…不安で逃げたい気持ちと向き合って得たものとは?

太陽です。

ロードバイクのレースに出場し、優勝できたのですが…その裏には、実はすごい葛藤があったんです。

実は、『レースに出るのやめよう…』とすら思っていたんです。

そこから、どういう風に自分と向き合って、気持ちを切り替えたのか?

今回は、レース出場を決めてから本番までの心の葛藤と、自分と向き合って気付いた事があるので記事にしてみたいと思います。

(レース本番の様子は、こちらをご覧下さい↓↓)

引きこもり人生もここまで変われる! 自転車レースで優勝した話太陽です。 今回は、僕が趣味でやっているロードバイクでレースに出たお話です。思い切って出場してみたら、望外の結果を得る事ができたん...

挑戦するのが不安で怖い方、あと一歩を踏み出す勇気が出せない方の力になれば幸いです。

目次

レースが近づくにつれ、不安になっていった

レース本番の2か月前にエントリーました。最初のうちは、頑張って練習をしていました。まだ2ヶ月もあるし、気分的にも余裕があります。

ですが…レースまで1ヶ月を切った時。なぜか、レースの事を考えると憂鬱な気分が出てきたんです。

自分でもよく分からないけど、心がどんよりしている感じ。ロードバイクに乗っていてもあまり楽しくない。練習をしても身が入らないんです。

好きな事を頑張ってるはずなのに、なんでこんな気持ちになるんだろう…?

憂鬱の他にも、不安や恐怖の心も湧いていました。

それも、レースの日が1日1日と近づくにつれ、どんどんネガティブな心が大きくなってきてしまって。

気持ちが沈んで、落ち込んできます。そしてついに。

『レース出るのやめようかな…』と思ってしまったんです。

好きなはずなのに、どうして不安になるのだろう?

好きな事、楽しい事のはずなのに、どうしてこんなにネガティブになる?一体、なぜなのか?

すごく重苦しいな感覚が増殖して、心の中で大きくなり、僕の気持ちを侵食してくる。レースが近づくにつれ、広がる黒い雲。

そんなネガティブな心を感じながら、ひとつ気になる事がありました。

この湧き上がってくる重苦しい感が、どこかで見覚え(感じ覚え)があるものだったんです。

最近始まったものではないんです。昔から自分の中に住み着いている感覚。

この感覚が表に出てくると、憂鬱になって逃げ出したくなってしまうんですね。

そして、けっこうな確率で逃げてしまう自分がいる。ずっとずっと自分の行動を妨げているものです。

この感覚の正体は、一体なんなんだろう?これさえなければ、上手くいくはずなのに。

ここでレース出場をやめるのは簡単だけど、今回は逃げたくない。うやむやにせずに、自分の気持ちに向き合って観察してみる事にしました。

自分と向き合う事で、原因が見えてきた

一体自分は何に不安を感じているのか?冷静に観察してみると…心の奥深くに、不安になる理由が隠されている事に気づいたんです。

答えは「失敗するのが怖い」ということでした。

上手くいかなかったらどうしよう? 

思った通りの走りができなかっがらどうしよう?

タイムが遅かったらどうしよう?

という気持ちですね。

でも人間なんだから、失敗くらいしますよね。失敗しない完ぺきな人なんていないし。

失敗したって、別に次頑張ればいいし。

それなのに、なぜ失敗する事をそんなに恐れるだろう?

それは、『失敗するのは悪い事だ』という、子どもの頃に形成された強迫的な観念に支配されてるからだと気づいたんです。

不安の正体は、子どもの頃の強迫観念だった

僕は幼少の頃、なにか失敗してしまった時、ひどく怒られた記憶が強く残っています。そんな事が何度もあった。

そしていつの間にか、【失敗することは悪い事】という観念が、自分の中に形成されてしまったんですね。

完ぺきじゃないと認めてもらえない、と思うようになってしまったんです。

そのため、大人になった今でもその記憶に引っ張られてしまう。

失敗してはいけない。完璧にやれば大丈夫。悪く思われないためには、完璧にするしかない…という訳です。

今回の自転車レースも、構図は全く同じですね。レースで失敗することが怖い。良い成績が出せない事が怖い。

まさに幼少の頃の苦しい記憶と現在を結びつけてしまい、恐怖を感じていたんです。

つまり、心を覆う重苦しい感覚の正体は、幼少の頃の記憶だった。

今回のしんどさも、レースに出るのをやめて、不安を回避しようとしてる自分が出てきているという訳。行動しなければ、失敗もないですからね…。

深く自分の内面を見つめると、苦しくなる理由が分かってきました。

不安でも、レースに出ることを決断

それに気づくと同時に、なぜか今回は【不安に負けたくない】という気持ちが出てきました。

確かに、失敗は不安だし怖い。子どもの頃の記憶もよみがえり、今の自分の足を引っ張ってくる。

でも同時に、別の気持ちも出てきたんです。

僕がレースに出て、目の前の一瞬に力を注ぐ事は…過去の記憶とは、何の関係もないんじゃないか?

大好きな自転車を大好きと思える事は…過去の記憶とは、何の関係もないんじゃないか?

今、目の前の人生を生きる事は、過去とは全く関係がないかもしれない。

そう思ったんです。

過去の事は関係なく、今自分が出来る精一杯を出来ればそれでOK。そしたら、不安はあるけどレースに出ようという気持ちに、自然となったんです。

こうして僕は、レースに出る事を決めました。

レースに出場して、結果はまさかの優勝!

出よう!と決めて、私は目標を2つ立てました。

一つ目は、何がなんでも、まず出場する事。出る事そのものが、自分にとってものすごく大きな経験になるはず。

二つ目は、自分の出せる力を100パーセント出し切る事。最後ゴールした瞬間、「出し切った!もうこれ以上はムリ!」と思えるほど、完全燃焼できるか?

この二つを、今回の目標にしました。

そして、あっという間に時間が経ち、迎えたレース当日。がむしゃらに走りました。自分の精一杯を振り絞って、一生懸命走りました。

ゴールの瞬間…やりきったと思えました。もうこれ以上は出せない、完全燃焼です。

自分で決めた、2つの目標を達成することが出来ました。そして結果は…まさかの優勝!!

これは、前回の記事で話したとおりです。

優勝という結果以上に、大きな事に気づいた

レースのエントリーから始まり、参加するまで…終わってしまえば、あっという間でした。

そして今、改めて感じていることがあります。それは、

「勇気を出して行動してみれば、必ず得るものがある」

ということです。

これは、このブログで何度も言っている事です。行動することが経験になり、経験から気づきがある。

僕は頑張って、レースに出るという行動を起こしました。そこから気づいた、とても大きな事があるんです。

「今自分が何を選ぶかは、過去のトラウマや不安とは何の関係も無い」という事です。

過去に何があったとしても、それに縛られることなく、今したいことを自由に選択できる。それが全てなんじゃないか、と思ったんです。

レースに出るという行動を起こして気づけた事は、優勝という結果以上に大きなものだと感じます。

過去の事実は変えられないですよね。不安な気持ちが出てくるのも事実だし、不安な気持ちは消す事が出来ない。

でも、不安な気持ちがある中でも、動いていけばいいんです。自分の出来る精一杯で動けばいいんです。

今回の自転車レースで、その事を全身で体感しました。もし、不安や恐怖に飲み込まれて、レースに出ていなかったら・・・

おそらくこの気づきは、得られなかったでしょう。また逃げてしまった自分に、落ち込んだと思う。

しんどい時は、休んだり逃げたりする事は大切だと思いますが、時には勇気を出して思い切って行動する事も大切です。

これは僕の場合だけでなく、全ての人に当てはまることだと思いました。

過去の記憶に縛られずに、自分で動いていく事が出来る。全ての人に、その力が備わっているはずだと。

あと一歩が、なかなか踏み出せない人へ

新しくやってみたい事があるけど、あと一歩が踏み出せない…チャレンジすることに不安を感じてしまう…

そんな人に伝えたい事があります。

勇気を出して、行動してみてください。どんなに小さな一歩でも構わないです。

行動する事によって、必ず経験があり、人生が変わっていきます。

行動の結果そのものより、行動する事自体に意味があるんです。

この記事を読んでくれているあなたは、もう行動するための準備はできているはず!

あとは、勇気を出して、行動してみませんか?

【この記事の3つのまとめ】

①ピンチはチャンス。不安や恐怖にヒントが隠されている

②今自分が何をするかは、過去や不安に関係なく選べる

③どんなに小さな事でも、行動する事で人生が変わっていく

太陽