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自分のひきこもり経験を語る交流会に参加して新しい気づきを得た話

太陽です。

自分のひきこもり経験を語る交流会に参加し、ひきこもり経験を話してきました。

すごく久しぶりに会えた人もいましたし、大勢の前で自分自身のひきこもり経験を語る中で、新しい経験を積むこともできました。

さらに、前回書いた記事【今動かないと10年後必ず後悔】に関して、タイムリー過ぎる学びがあったのでご紹介したいと思います。

僕が最近考えていた事が、思わぬ形で具現化されたんです。そして、『10年後のために今出来ることを頑張ろう』という気持ちを新たにしました。

目次

早めに会場に到着し、準備をする

今回のイベントは、13時開場、13時30分交流会開始というスケジュールですが、12時には会場に行きました。

スタッフとしての裏方の仕事です。机を出し、椅子を出し、会場の設営をしていきます。

今日は僕の他に、3人の方がひきこもりに関するお話をします。一人目は女性の方、二人目は親御さん、そして3人目が…

前回の記事でも出てきたBさんなんです。

5年ぶりに会う、Bさんの事

前回の記事、【今動かないと10年後に必ず後悔】で、10年後に後悔しないために今出来ることをしようと書いたのですが…その記事で登場する重要人物・Bさん。

(詳しくはこちらをどうぞ↓↓)

今動かないと10年後必ず後悔。そうならない様、今出来ることをする太陽です。 人間は、時とともに年齢を重ね、年齢を重ねるごとに老いていきますよね。それが自然の摂理。 誰しも【若さ】とか【年齢...

Bさんは僕のいるひきこもり支援団体の元メンバーで、今は独自に活動をされているそうです。

実は、Bさんと久しぶりに会えることになって、『お元気にされているかな…』と昔を思い返していたのですが、前回の記事の0年前のエピソードもそれがきっかけで思い出したのでした。

この5年間Bさんと全く会っていなかったので、久しぶりに会えることが嬉しい。

それにBさんとお話したら、僕自身も何か気づきがあるかもしれないと思って、楽しみにしていました。

Bさんがやってきた。5年ぶりの再会。

12時50分、他の3人の方が来られる時刻。女性の方と親御さんが先にいらっしゃいました。

そしてしばらくして…Bさんが来た!

思わずかけよって声を掛けました。するとBさんもすぐに気づいて、「太陽くん!」と呼んでくれた。そして、お互い自然にハグしたんです。

5年ぶりだけど、全然変わってなかったBさん。嬉しくて涙が出そうになりました。

Bさんは僕がまだメンバーとして通っている頃から知っているし、二人で何度もひきこもり経験の発表の場に行ったこともあります。

昔を思い出しながら、こみ上げてくるものがありました。

交流会本番、4人のひきこもり経験の発表

そうしているうちに開場時間の13時になり、交流会に参加される方がやってきて、だんだん席が埋まっていきました。

今日参加される方は50人以上。50人の前で話すのは結構緊張します。

一人目:太陽

13時30分になり、交流会スタート。トップバッターは僕でした。

大人数の前で話すのは久しぶりだったので、やはり最初はかなり緊張しました。

自分が今伝えられることを、精一杯伝えました。

【大きな変化のために、小さな変化を積み重ねる】というメッセージはどうしても伝えたかったので、最後に強調して話しました。

二人目:女性の方

次は女性の方。

この方は実は、昨年12月の「引きこもりの子供がいる親御さん」が対象の勉強会でご一緒した方でした。

(その時の記事はこちらをどうぞ↓↓)

僕のひきこもり経験を聞いて、一人の親御さんが涙を流した・・・太陽です。 僕は自分のひきこもり経験を他の人の前で話す機会がけっこうあります。 典型的なひきこもり状態を経験した事・そこから...

今回はさらに踏み込んで、引きこもり脱出の経緯と現在の活動について話されていました。前回よりもパワーアップした内容で、お話を聞いて勇気と希望が持てました。

三人目:Bさん

3人目はBさん。Bさんは現在48歳ということで、8050問題と両親が高齢で、これからの事についてどうするかというお話をされてました。

四人目:親御さん

最後は、ある親御さんの発表。この親御さんは趣味でロードバイクに乗っていて、自転車部のサイクリングにも一度来てくれたことがあるんです。

この親御さんは、自分の子どもがひきこもりという事で、【見守る以外の接し方】についてのお話をされました。

基本、ひきこもりの人に接する時は、「干渉する」より「見守る」方が上手くいきやすいのですが、見守る以外に出来ることを探しているという事でした。

4人の発表の後は、質疑応答の時間です.

この時は、発表者全員が前に座りました。いくつかの質問が出たので、一人ひとり自らの経験をもとに答えていきました。

こうして、無事に交流会は終了。後片付けをして、撤収しました。

食事に行き、Bさんとの会話の中で…

その後、参加者・関係者のみんなで近くのカフェに食事に行ったのですが、その席でBさんと隣になり、改めてゆっくりと色々お話しました。

この5年間、Bさんは色々あり、今は何とか仕事をされているそうです。

こうして話してると、5年間全く会ってなかったのが嘘のように、話が弾みました。

話の中で…僕は今の引きこもり支援の仕事やロードバイクをずっと続けている事なども話したのですが…

途中から「最近はひきこもったことをすごく後悔している。もうちょっとなにか色々やっておけばよかった」という流れになったんですね。

その時!あの例の言葉がBさんから出てきたんです。

「あと10年若ければ・・・!!」

Bさんは僕の話を聞きながら、こう言ったんです。

「太陽くんの気持ち、すごくよく分かる。僕もあと10年若ければ、もっとバリバリ仕事をしたのに…」と。

あと10年若ければ。あまりにタイムリーなワードにびっくりしました。

Bさん…その言葉、確か10年前にも同じような事言ってたよ!と心の中で言ってました。

それと同時に不思議な気持ちになったんです。僕は今、10年前のBさんと同じ位の年齢になった。そして10歳年上のBさんの「あと10歳若ければ」という言葉。

なんというか…Bさんではなく、10年後の未来の僕に言われたような錯覚に陥りました。

そして思った。いつになっても遅い事なんてない。10年後のために、今日出来ることをやるしかない。

でも、何もしなければ、必ず僕も10年後、同じことを言うのだろうなって。

年齢も、40代でも50代でも60代でも関係ない。

僕はBさんに、いくつになっても遅くない。今やらなければ、同じことを10年後も言いますよ…と素直に言いました。Bさんは、神妙な顔でうなずいていました。

その後、解散となり、僕とBさんも「またお会いしましょう」と言って別れました。

まとめ:1日1日の積み重ねで10年後を作る

家に帰って、改めて考えてました。10年後のために今すべきことは何か、と。

今日僕がBさんと5年ぶりに会ったのは、この気づきのためだったんじゃないだろうか。

でも、10年と考えると長いですよね。10年後と言われてもぼんやりしてるので、ピンときません。ですので10年ではなく「今日一日」で考えてみようと思いました。

1日1日の積み重ねで10年先を作る。10年頑張るんじゃなく、1日1日をがんばる。

今日出来ることに精一杯エネルギーを傾けて頑張ろうと思います。

太陽