太陽です。
久しぶりに毒親の特徴について記事にします。
僕自身の母親が毒親だったため、人生にかなり大きな影響を受けてきました。
また、前回の毒親の特徴紹介の記事からだいぶ時間が経っていて、その間に母親に対する気持ちが変化している部分があります。
長年お世話になった引きこもり支援団体を卒業し、就労移行支援から障害者雇用での就労と大きく環境が変わるうちに、母親への思いも自然と変わっていった感じですね。
今回は毒親の特徴7に加え、心境の変化なども合わせて書いていきます。
毒親の特徴についてはすでに色々と書いてきましたが、僕が考える毒親の特徴はまだいくつかあるので、今後すべてについて書いていく予定です。
僕の親の実例

僕の母親は、とにかく感情が不安定で、コロコロと変わっていましたし、感情が全く読めませんでした。
具体的な症状としては
・機嫌が良いかと思えば、突然怒り始める
・怒る時は大声で怒鳴ることが多い
・なにか気に入らないことがあると、急に不機嫌になる
・他人がいるところではニコニコしているが、他人がいなくなると突然怒りだす
・怒っているかと思えば、突然機嫌が良くなる
・自分に都合の悪いことを言われると、急に黙りこんで不機嫌オーラをまき散らす
・なにも悪いことをしていなくても、彼女の感情次第で怒られる
といった具合です。
母親は基本的にヒステリックなタイプはありましたが。一度怒り出すと手が付けられず、その流れで暴力を振るわれるなどもありました。
中でも一番困ったのは、さっきまで機嫌よくニコニコしてると思ったら突然キレだすことでした。
きっと、なにか気にいらない事があったのだと思いますが、突然豹変するのは本当に怖かったです。

また、キレるとまではいかなくても、突然不機嫌になって場の雰囲気を悪くする事もしょっちゅうでした。
そしてさらに困った事は、不機嫌になる理由が全く分からなかったこと。おそらく、彼女の気に入らない言葉を言ったり、気に入らない態度をとったのが原因だと思うのですが、自分としては全く思い当たる節がないのです。
彼女の不機嫌になるスイッチが分からないから、対処しようがないんですよね。
こっちは何も悪いことをしていないのに、彼女の感情次第で責められるのが日常でした。
親の感情が不安定だと子はどうなるか

そんな感じで、母親は感情が超不安定だったのですが…本当に大変でした。
彼女が突然怒り出したら、暴力をふるわれたり、精神的に追い込みをかけられたり、たとえ真冬の夜でも外に出され、いつ家の中に入れてもらえるか分からないような災難がふりかかる。
そして、彼女の怒りスイッチが入る条件がまったく分からない。
これはまるで、いつ爆発するか分からない爆弾がそばにあるようなものです。どこに地雷が埋まってるか分からない平原を裸足で歩かされるようなものです。
こんな感情的に不安定な親がいれば、子どもはどうなるでしょうか?
家にいてもいつキレられるか分からないと、家にいてもくつろげない、ゆっくりできない。常に緊張感がはりつめた、まるで戦場にいるかのような気持ちになるでしょう。

戦場のような家庭では、素直な自分の気持ちを表現することができなくなるんです。自分の感情を押し殺し、相手に合わせるようになるんです。
なぜかというと、自分の感情を出すとそれがトリガーとなって彼女を刺激し、ひどい目に合う可能性があるからです。だから、子どもは自分の気持ちや考えを押し殺して無かった事にする。
これは、抵抗する力の無い弱者の立場である子どもが自分の身を守るための防衛策です。無力な子供の生存戦略という訳ですね。
感情が不安定な親によって、子どもの感情が破壊される

ですがこんなことを長年続けていると、一体その子はどうなるでしょうか?
自分の意見や考えを言えなくなります。つねに相手の顔色をうかがうようになり、本当はNoなのにYesといったりするようになる。
感情が不安定な親は、子どもの感情を破壊するのです。
常に何かにおびえたり、不安感に襲われたりする。もちろん自分に自信なんて持てなくなります。自分を押し殺し続けた結果、自分というものが分からなくなり、うつや不安障害を発症する事だってあり得ます。
最終的には生きている意味さえ分からなくなり、最悪自殺にまで追い込まれる可能性すらあるんです。
感情が不安定だと周りにも悪影響を及ぼす

感情が不安定な親は毒親ですが、これは家庭に限った事ではありません。
例えば学校や職場、地域社会、コミュニティなど…感情が不安定な人がいれば、周りの人間はかなり苦労することになります。ヒステリックな人が一人いるだけで周りの雰囲気が険悪になったり、和を乱したりして、どんどんマイナスのエネルギーがたまっていくでしょう。
つまり不安定な感情は、周りに相当な悪影響をおよぼすということ。しかも、不安定な感情で周りを巻き込んでいる当の本人は、自らのネガティブオーラにまった気付いていない事が多いです。
会社で感情が不安定な人がいるなら、なるべく関わらない、近寄らない、最悪会社をやめるなどの方法で離れることができますが…親がヒステリックな毒親だと、子どもは逃げ場所がどこにもないのが辛い所です。
心境の変化

こんな風に、僕の母親は感情が極めて不安定なヒステリック型の毒親で、ずっと影響を受け続けてきました。
うつ病になったのも母親の影響が大きかったと思いますし、いまだに感情が不安定な人、特に大声で怒鳴ったり大きな音を立てる人は苦手です。
ですが最近、少しずつ心境の変化が訪れています。今は目の前のやるべきことがたくさんある。過去は確かに色々辛いことがあったけど、変えられない過去を思い悩むのではなく、今やるべき事に力を注いだ方がいいのではないか?
エネルギーを過去ではなく、今やるべき事に使った方がいいのではないか?…そう思うようになってきたんです。
なぜ変化が起こったのかというと、障害者雇用で仕事を始めた影響が大きいと思います。
在宅といっても仕事ですからきちんとしなければいけないし、勉強しなければいけない事もたくさんあります。必然的に、過去ではなく現在に力を入れざるを得なくなり、だんだん過去へのこだわりが薄れていった感じですね。
もし、引きこもってずっと家にいたら、きっと今でも過去の事を考え続け、母親を恨み続けていたでしょう。
感情のコントロールを身につけよう

以上、毒親の特徴7、感情が不安定ですぐキレる についてでした。
感情が不安定で、突然怒ったりヒステリックになったり、不機嫌を隠そうともせずまき散らす人がそばにいれば、本当に大変ですよね。特に親が感情のコントロールができない人だと、子どもにとっては悲劇です。
僕は、感情のコントロールができない親は、毒親だと考えます。
親に限らず、社会で生きていく上で感情のコントロールは絶対に必要なことです。感情のコントロールができないと、まわりの人を困らせ、やがてその人自身をも不幸にします。
マイナスのオーラを出せば、まわりまわって、やがてその人自身にマイナスが返ってくるものです。僕も感情のコントロールができずに、感情的に動いてしまうことがあるので、この記事を書きながら気を付けようと思いました。
この記事のまとめ
・感情が不安定な親は毒親。子どもの人生に大きな負の影響を与える可能性がある
・生きていく上で感情のコントロールは必須。不機嫌をまき散らすと、やがてその人自身に不幸が返ってくる
・変えられない過去にこだわるより、今すべき目の前のことを精一杯頑張る