太陽です。
長年にわたって通い続け、僕の人生において大きな存在のひきこもり支援団体。
このたび、スタッフを退任するとともに、ひきこもり支援団体そのものからも卒業しました。
今回は、ひきこもり支援団体での歩みを振り返りながら、卒業しようと思った理由、現在の心境、今後どうしていくかなどについて書いていこうと思います。
目次
僕のひきこもり支援団体の簡単な歩み
ひきこもり支援団体の卒業に当たって、過去の事を色々思い返していました。
僕が団体で活動してきたことを、簡単に振り返ってみたいと思います。
メンバーとして活動(2008年12月~2014年3月)
僕が初めて引きこもり支援団体に行ったのが、2008年の12月。26歳の冬でした。
それが僕の、家や病院以外での活動のスタート。
最初はしんどくて毎日通う事はできず、2週間に1回とか1週間に1回くらいのペースで通っていました。
緊張しっぱなしで、3時間ほど居場所に行って帰ってくるだけでヘトヘトになるくらい。
それでもあきらめず頑張って通っているうちに少しずつ慣れていき、人と話す事も出来るようになっていきました。
居場所に行くだけでなく、定期的にプログラム活動に参加して、経験を積む。
長い時間をかけて、ゆっくりと活動の幅を広げ、体力をつけていった時期です。
今思えば、この時期がとても大切だったと思います。5年かけて、外で定期的に活動するための体力の土台を構築したと感じます。
スタッフとして活動(2014年4月~2022年3月)
そして、2014年4月。スタッフとして仕事を始め、メンバーとして通う側から支援する側になりました。
(関連記事はこちらをどうぞ↓↓)
僕は31歳になり、初めてひきこもり支援団体に行ってから5年半近く経っていました。
支援する側になったといっても、基本はメンバーの一員なのは同じでしたし、仕事と言ってもこれまでの活動の延長と言った感じでした。
それでもスタッフとしての立場があり、責任を伴うもの。そこは、利用者の時とは明らかに違いました。しんどい時でも必ず出勤していました。
どうしても行きたくないと感じる時も何度もありましたが、そのたびに持ちこたえながら、週3日の勤務を続けていきました。
すると、体力がさらに上がり、しんどさもある程度コントロールできるようになっていったんです。
こうして、ほとんど欠勤することなく仕事をひたすら続けていました。気が付けば、スタッフになって8年が経過して、僕は39歳に。40歳も目前に迫ってきたんです。
卒業しようと思った理由
そんな中、今年2022年1月くらいから、『今年でひきこもり支援団体のスタッフをやめよう』という思いが徐々に出てきました。
しばらく考えていたものの、2月中旬くらいにやめる意志が固まりました。
そのまま在籍することも出来たし、通い慣れた支援団体で仕事を続けようかな…とも考えていたのですが、どうしてやめる決意をしたのか?
1勤務日数が減ることに
一つ目は、勤務日数が大幅に減ること。
8年間ずっと週3回の勤務でしたが、諸事情により2022年4月から週1回という事になったんです。
これまでは、週3回の賃金プラス親からの仕送りで何とか一人暮らしを出来ていましたが、4月からはそれができなくなる。
親に迷惑もかけたくないし、これを機会にひきこもり支援団体の仕事を終了し、新しく就労を目指そうと考えた訳です。
2もうすぐ40歳が近づいてきた
僕は現在39歳。2022年6月には、いよいよ40歳になります。
30代から40代というのは、色々な事が大きく変わるような気が以前からしていました。
自分の気持ち的にも、社会的に見ても、けっこうな変化が起こるのではないかと。
40歳という年齢を目前にして、ひきこもり支援団体を卒業するというのは、ちょうど良いタイミングだと思いました。
3新しいステップに行ってみたくなった
タイトルでも書いた通り、今の引きこもり支援団体にはスタッフとして8年間、利用者として通っていた時期も含めると実に13年間も通っている事になります。
人生の3分の1は、ひきこもり支援団体にいる事になる計算。
ひきこもり支援団体では十分な経験を積むこともできたし、「もうここで学べることはない」と思うようになりました。
僕は人生で常に成長をしていきたい気持ちがあるのですが、さらなる成長のために、ひきこもり支援団体を卒業し、次の新しいステップに行ってみたいという思いが強くなってきました。
支援団体をやめた、現在の率直な気持ち
13年間頑張った
まず最初に思ったのが、13年間よく頑張ったな…ということ。
特にスタッフになってからは、死ぬほど疲れてる時や心の調子が最悪で休みたい時も何度もありましたが、これも仕事と割り切って行っていました。
そのおかげで体力もついて、気づけばかなり成長する事ができた。
本当に頑張ってきたと思ったんです。
13年間継続してきたことは、素直に自分で自分を褒めてもいいんじゃないかな…と。
卒業まで時間がかかり過ぎた
次に思ったのが、「支援団体に長くいすぎた…」というものです。
当初、ひきこもり支援団体に通い始めた頃は、とにかく「行く」事が目的でした。
引きこもり時代は外で活動する体力も全くなく、人とのコミュニケーションも苦手。もちろん就労なんて無理でした。
そんな自分にとって、とにかく支援団体に行く事が大切だったんです。
それから年月を経て、少しずつ体力もつき、コミュニケーションも取れるようなり、就労したいと思うようになった。
やがて、ひきこもり支援団体に行く事は、就労のための手段の一つになっていったんですね。スタッフの仕事も、そこで体力をつけ、一般就労につなげるための手段の一つと考えていました。
支援団体の存在意義が、目的から手段へと変化していったという訳です。
そんな自分にとって、ひきこもり支援団体はなるべく早く卒業次に進むための通過点にすべき場所という思いは、3,4年前からありました。
それでも、なかなか次のステップにいけず、結局13年間かかった。
もしかしたら、長くいすぎたと思う事こそ、それだけ元気になった証拠なのかもしれません。
そして、卒業した今こそが、自分にとっての最高のタイミングだったのだと思います。
でもやはり、もう少し早く卒業しておけば良かった…と考えてしまいますね。
今後どうしていくか?
ひきこもり支援団体のスタッフをやめた今、収入はゼロになってしまったので、就労を目指していきたいと思っています。
現在、福祉関係の仕事に興味を持ち、その方面での就労を目指して活動しているので、就労を目指して頑張ろうと思っています↓↓
次に向かって進んでいる感覚はあるので、決して暗い気持ちではなく、むしろ希望をもってやれている感じはあるので、頑張ってみようと思います。
まとめ:支援団体で、大きく成長出来た
メンバー時代・スタッフ時代を含めた、13年間のひきこもり支援団体での活動。
その中で、色々な人と出会い、色々な事を体験し、大きく成長させてもらう事が出来ました。
本当に、感謝の気持ちしかありません。
13年前は引きこもりでろくに外にも出れず、対人恐怖・うつ病もありましたし、不安感や絶望感にさいなまれていました。
その苦しみの状況からここまで回復し、就労を目指して頑張っていこうと前向きに進んでいけるまでになったのだから。
引きこもり支援団体での経験を土台に、さらに人として成長していきたいと思っています。
それが、僕にできる恩返しなのだと考えています。
引きこもり支援団体を卒業すると言っても、全く縁が切れる事ではありません。
また時間のある時に居場所を訪れたり、活動に参加したりして、居場所の仲間と交流したいと思っています。
13年間本当にありがとうございました。
【この記事のまとめ】
・13年間通った引きこもり支援団体を卒業した
・支援団体での経験で、大きく成長する事ができた
・支援団体の卒業を含めて、人生が大きく変化しようとしている
・人としてさらに成長することで、支援団体の恩返しをしたい
太陽