太陽です。
人間、生きていると色々な葛藤や苦悩があるものです。
その中には、【他人と自分を比べてしまう】というのがあると思います。
比較ですね。人と自分を比べて落ち込んでしまう。
今回は、他人と自分を比べてしまう心を考察し、どのように乗り越え、どのように人生に活かしていくかについて考えてみます。
目次
自分に与えられたもの・与えられなかったもの
あなたは『もっと〇〇だったら良かったのに…』そう考えた事ってありませんでしたか?
容姿の事だったり、性格の事だったり、能力の事だったり、環境の事だったり。きっと、人生のどこかで考えた事があるのではと思います。
そう考えている時は、「与えられなかったもの」に焦点を当てている状態ですよね。
自分い無いものを考え出すと、なんか自分がダメな人間のように感じたり、落ち込んてしまったりする。 きっと誰しも経験がある事ではないでしょうか。
この世に生まれてきて、与えられたものもあれば、与えられなかったものもある。それは仕方ない事ですし、与えられなかったものに焦点を当ててしまう事って、人間として自然な事だと思うんです。
「無いものねだり」をするのは、人間の傾向として存在するのかもしれません。
与えられなかったものを考え続けると闇に落ちる
ほとんどの人は、無いものねだりをしつつも、『でも無いものは仕方ないか』と割り切って生きていけると思うので、それほど問題も出ないと思います。
ですが…無いものねだりも度が過ぎると、人生に色々な悪影響が出てしまう可能性があるんです。
無いものねだりは、自分が持っていないものを考えるのと同時に、それを持っている人をうらやむ行為でもあるので、そこには必ず【他者との比較】が存在します。
比較をし続けると、自分はダメな人間だと思うようになり、だんだん自己肯定感が下がっていく。
自己否定感が強くなり、どんどん自信を無くしていくという、悪循環にはまってしまう。
そうすると、心を病んだり、引きこもりになる事だってあるかもしれない。
生き辛くてしんどい人は、無いものねだりをしてしまう人が多いと思います。
僕は自分の事が嫌いだった
僕はまさにそんな人間でした、他人と自分を比較してばかりで、無いものねだりをし続ける。
やがて心を病んで引きこもりになってしまった。
比較ばかりするようになったのは、親の影響が結構大きいと思います。
詳しくはこちらをどうぞ↓↓
自分の良い所はきっとあるはずなのに、それには全く意識が向かず、自分の良くない所ばかりに目が行ってしまう。他人はあんなにすごいのに、自分は全然ダメだ。
そう考え続けているうちに、だんだん自分に自信が持てなくなっていき、気が付けば自分の事が嫌になっていって。
それでも比較をやめられない。自分が持ってないものばかり追い求めてしまう。
僕は、そんな自分の事が大嫌いでした。
現実を全く見れずに、幻想ばかり見ているような感じでした。
無いものねだりは、永久に続く
無いものねだりの怖い所。それは、【無いものねだりには終わりがない】という所です。
際限がないんですね。無いものねだりをして、もしそれを手に入れたとしましょう。
するとどうなるか?満足してそこで終わりでしょうか…いいえ、違います。次はまた別の「自分に無いもの」を探し始めるのです。
新たな無いものねだりの始まりですね。それを手に入れたら今度こそ、そこで満足して終わり?いいえ。次はさらに、また「自分に無いもの」を探し始める。
無いものねだりには終わりがないんです。
気付いて止めない限り、永久に続いていくんです。
無いものねだりの根源は不安
無いものねだりをしてしまうのは、一体何故でしょうか?
それは、心の根源に不安があるからです。『自分に無いものを手に入れないと、物事が上手くいかない。幸せになれない』という不安が。
そして、自分が持っていないものを手に入れれば、その不安がなくなると考えるため、無いものをねだるんです。
つまり無いものねだり本当の動機は、無いものを手に入れる事ではなく、不安を解消する事なんですね。
それに実は、無いものねだりって心理的には楽なんです。なぜかというと、自分の心の不安と向き合わなくて済むから。自分が持っていないもののせいにしてしまえば、楽なんです。
しかし、無いものねだりをしても、不安が解消されることは決してありません。むしろ、無いものねだりをして、自分が持っていないものを探し求める事によって、不安はどんどん強く大きくなっていくんです。
前回の記事で、人のせいにしてしまうのは楽だけど、それでは自分の人生を生きれないと書きました↓↓
それと全く同じ原理です。不安を解消するために自分に無いものを思い求めるのでは、自分の人生を生きる事ができないと僕は考えています。
無いものねだりを終わらせる方法
無いものねだりを終わらせる唯一の方法があります。
それは、「自分に与えられたもの」に目を向ける事。ないものではなく、あるものに意識を向けて、それを大切にする事です。
相手は相手で、自分は自分なんです。自分が持ってるものに目を向ければ、それでいいんです。そう思えれば、比較の終焉です。
自分に与えられたものに意識を向ける第一歩として、まず、自分が無いものねだりをするのは、それが欲しいからではなく不安だからだと気づく必要があります。
不安を克服するには、自分の外のもので解決するのではなく、向き合って制御する以外に方法は無いんです。
不安と上手く付き合うようになれれば、自ずと比較も少なくなっていきます。
まとめ:人生に責任を持つ、与えられたものを活かす
自分の周りをよくよく観察すれば、自分に与えらえれたものが必ず見つかるはず。
自分がすでに持っているものです。それを大切にし、強みにして生きていきましょう。
自分に与えられたカードで勝負するんです。
そうする事で、自分の人生に責任を持つ事ができて、自分の人生の成長にもつながると思うんです。
僕は昔は自分の事が大嫌いでしたが、最近はけっこう変わってきました。
『色々あったけど、自分も頑張ってるよな』と思えるようになってきました。
きっと、自分が持っているものに目を向けられるようになったからだと思います。
【この記事の3つのまとめ】
①自分に無いものを求め続けると、自己否定感が強まり、生き辛くなる
②自分に無いものを求める動機は、不安を解消するため。そこに気づく事が大切
③自分に無いものではなく、自分に有るものを大切にして生きる。与えられたカードで勝負する。
太陽